まだまだ冬が厳しく海へも行けないので、
山田英春著『不思議で美しい石の図鑑』読んでいます。
ふぁーー!!!·*·:·*·:≡≡≡≡≡( ε:)
ちょっと縞瑪瑙宇宙へ行ってきます。
探さないでください。
…
図鑑のページいっぱいの縞瑪瑙拡大写真に閉じ込められそう。
縞瑪瑙の縞を見ているとぐにゃぁ~とこちらまで縞化しそうです。
そんな感じで、見ていると瑪瑙宇宙へ軽くトリップ出来るというスゴい図鑑。
「ふぉ~!」とか「ふぁ~~!」という謎の奇声を心の中で発しつつ
各ページ、感動したり悶絶しながら見ています。
石の写真の美麗さもさる事ながら、読み物としても面白くて楽しい~。
特に「なるほど!」と勉強になったのが、
「瑪瑙とはなにか」という項目で触れられていた部分でした。
以下「不思議で美しい石図鑑」より引用
瑪瑙は石英の一種だ。石英(quartz=クオーツ)はシリカ(SiO2=二酸化ケイ素)が結晶したものだが、中でも目に見える大きさで六角柱に結晶したものを水晶と呼び、目に見えない、ごく微小なファイバー状結晶が集合し、塊になったものを玉髄(chalcedony=カルセドニー)と呼ぶ。この玉髄に様々な成分が混じることによって色や模様のバラエティーが生まれる。
欧米の装飾の世界では、酸化鉄と熱の作用でオレンジ・赤茶色の色がついた玉髄をサード(sard)、赤味の鮮やかなものをカーネリアン(carnelian)、ニッケルを含んだ緑色のものをクリソプレーズ (chrysoprase)、平行の縞が入ったものをオニキス(onyx)、この縞模様が赤茶系のものをサードオニキス(cardonyx)と呼び、さらに色・縞模様が美しく変化に富んだものをアゲート(agate)と呼ぶ。
また、シリカが泥や火山灰などの堆積物などと混じって固化し、石英質になった岩石はチャートと総称されるが、この中で、石英の結晶が微細な粒子状で、酸化鉄などの成分を多く含み、赤、茶、緑などの濃い色がついた硬質なものはジャスパー(碧玉)と呼ばれる。
このあとオパールについて触れられていますが省略。
「瑪瑙」はこの「アゲート」にほぼ対応する名だが、これらは宝石・貴石の世界での慣例に基づいた呼び名なので、明確な分類とはいえない。日本では玉髄はほとんど全てが瑪瑙と呼ばれている。たとえば北海道の礼文島にはメノウ浜という観光名所があるが、ここで拾えるものは無色半透明で模様のない玉髄で、これは海外では一般的にはアゲートと呼ばれない。また、ジャスパーとの境界も曖昧なところがあり、島根県玉造町で古くから採れる青緑のジャスパーは「青瑪瑙」と呼ばれている。
この辺りの記述がとても勉強になりました。
曖昧模糊としている瑪瑙・アゲート事情。
とりあえず海でいつも拾うオレンジ色の石は玉髄なんだろうけれど、
慣れ親しんできた瑪瑙呼びでもまあいいか~なんて思いました。
瑪瑙がどうやってできるかについても書かれていて、その部分も浪漫がありました。
個人的にはラグーナ・アゲートの色彩豊かな縞具合と
クレイジー・レース・アゲートのこれでもかこれでもか!と言わんばかりの
しつこい縞模様に特に心奪われたりしました。