最近、お風呂に塩を入れて入浴をしている。
急にそうしたくなりだして、お風呂の度に塩を入れるようになった。
お風呂に塩を入れないとなんだかスッキリしない。
今日も塩入りのお風呂にのんびり浸かっていると、ぼんやりと昔のことが思い出された。
東京で暮らしていた時に遭遇した、たまたま乗り合わせただけの見知らぬ女の人のこと。
もう顔も覚えていないし、そもそも見知らぬ人なので、覚えているのはスーツ姿だったということと、その人が持っていた雰囲気のことだけ。
ただ、その雰囲気がある意味強烈で、今でも思い出せるくらい印象的だった。
ある梅雨のジメジメした雨の日にバスに乗っていたときのこと。
あまりのジメジメっぷりと、乗客たちの熱気で、わたしは朝から不快な気持ちになっていた。
停留所でバスが停まって、また新たに人が乗り込んできてさらに不快指数が上昇した。
でもそれからちょっとして、いつの間にかなんだかほんわかとした感じに気がついた。
なんだろう、このほんわかしたポワポワした感じ~!と思っていたらどうやら前にいる女の人が発信源ぽいことに気がついた。
その人を見ると、すごく穏やかそうにしている。
清浄そうな感じがする。
すごい穏やか力だ~…と感動。
それからバスを降りるまで、ずっとふんわりした空間に包まれていた。
その人のほんわか空間のおかげで、いつの間にやら不快な気持ちもどこかへ消えてバスに乗車している間、すごく穏やかな気持ちで過ごせた。
バスを降りてからも、なんだか夢心地で、あの人はなんだったんだろう~?と思いつつも、ああいう穏やかな人になりたいもんだなぁ…とも思った。
今思うと、きっとあの人はとってもいい波動を放っていたんだろうな~なんて思う。
天然の癒し系のような。
まったく見ず知らずの人でも、こうやってわたしの記憶の中に残って、影響を与えてくれるってある意味凄いことだよなぁ…。
そうやって、いろんなところでいろんな人たちと関わって、知らないうちに影響を受けたり与えたりしているのって面白いなぁ。
お風呂の中でその人のことを思い出しながら、そんなことを思った。