MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

金銀花

2016年05月25日 | 写真俳句

幼年時代の友人に孫が生まれたという話が伝わってきた。
子供のころの遊び仲間で、「面子やベーゴマ」、「チャンバラごっこや野焼き」など、
いつも一緒だったと記憶している。
子供なのに野草に詳しく、スイカズラの甘さを楽しむ方法はこの友人から教わった。

私は高校卒業後に田舎を離れたため、それ以来半世紀近くも彼とは逢っていないが、
スイカズラの花を見るといつもこの友人のことを思う。
コメント

守宮と白燕枝尺

2016年05月24日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


私が当地に越してきたのは11年ほど前で、
地元探訪は当時から行なっていたので、大町公園にも行っているが、
家の守り神と言われる「守宮(しゅきゅう=ヤモリ・巻頭の写真)」に、
出会ったのは今日がはじめてである。

数年前の夏には、8階の我が家のベランダのプランターにも住んでいたこともあったので、
守宮そのものを見るのはそれ以来である。

昨日の暑さで、夜の蝶(蛾)などが一斉に活動を活発化したようで、
公園の常夜灯には様々な生き物が飛んで来ていたのだろう。
それを目当てに守宮も採餌のため来ていたのだろう。

屋内のやや暗い場所にいたのでフラッシュ撮影をしたためか、
守宮は天井へと向かっていた。


写真を修整して居ると、守宮の、キャタピラーのような赤い吸盤が写っているのを発見した。
吸い付いた壁から吸盤を離すときの反り返りは、
まるで開花を始めたばかりの花弁のようである。


やがて天井に到達した守宮はそのまま動かなくなった。
目にはまぶたが無いので開いたままだが、その可愛いさにも人気が有るという。
人には全く害がなく、人に有害な蚊や灯に寄って来る害虫を退治してくれるので、
守宮は「家守」とも表記され、古人(いにしえびと)にも大切にされていたのである。


守宮がいた建物内に入るときに、内部から白い蝶の様なものが飛び出してきた。
飛び方がまるで蝶のようで、ひらひらと飛んでいたが、
やがて近くの路上に舞い降りた。
近寄ってみると蝶ではなく「シロツバメエダシャク」という名の蛾だった。


翅の先端が突き出ており(この形が燕尾服に似ることから燕の名がある)、
その上に2つの赤茶色の模様と翅の淵のオレンジ色が美しい。


頭部周辺は純白の毛で覆われており、紋白蝶よりも遥に美しいのである。
大きな目と非棍棒型の触覚は蛾そのものではあるが、
触覚さえツートンカラーという色彩は、この蛾の進化の摩訶不思議かもしれない。
コメント

里黄斑日陰蝶、十星天道、紅髪切など

2016年05月23日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


東京都心の気温が13時25分に30.9℃となり、今年初の真夏日となったが、
当地もやはり30度近くにはなったと思われる。

大町公園内は日陰の少ないバラ園や日の当たる遊歩道などは暑かったが、
街中や野原とは違い、日陰は涼しく、時折流れ来る涼風が爽快だった。
明日も都心の最高気温は30度との予報が出ている。

今日の私にとっての初見は「トホシテントウ(十星天道)」
注意して見て居ない事もあって、名前のわかるのはナナホシテントウだけ。


「紅髪切(ベニカミキリ)」
4月上旬に一度見ているが、今日で二度目の遭遇。
飛んでいる姿が赤いので、それらしきを何度か目撃している。


「黄色根喰金花虫(キイロネクイハムシ)」
雌雄と思われる2匹が向かい合っていた。
が・・・そのまま動かず「妻問い」ではなかったのかも???


「姫蛇の目蝶(ヒメジャノメ)」
こちらも雌雄のようで、追い駆けあっていた後の小休止。


早めの入園だったので、バラ園には見学者はいなかったが、
28日の「バラ祭」のためと思われる手入れが行われていた。

バラ園に足を踏み入れたとたん足元近くに現れたのが、
「里黄斑日陰蝶(サトキマダラヒカゲ)」(巻頭の写真)で、
吸水行動のようだった。通常は樹液場にいる事が多い。
翅の一部が欠損しているが、小鳥などに襲われたのかもしれない。

「花霞と日本蜜蜂」
バラ園には蝶や蜜蜂類は少ないが、原種に近いバラには花蜜があるため、
蝶などが吸密にやってくる。


その花霞などをバックに・・・・


夏日の炎天下は真夏と同じで、自転車での遠出やポタリングは熱中症の発症率が高くなる。
となると、
これからの逍遥の中心は近場か、冷房の整った駅前の大型施設ということになるが、
当地からは、武蔵野線一本で行ける「ららぽーとTOKYO-BAY」や「イオンレイクタウン」が近い。
コメント

残月と昆虫達の採餌姿

2016年05月22日 | あらかると


今日の早朝、西の空に満月のような残月が見られた(巻頭の写真・4時38分撮影)。
位置的には富士山の山頂付近だったが、晴れているにも拘らず視界は良くなく、
富士の姿は見られなかった。
月齢を調べてみると今日の正午が15.3の満月なので、写っているのは14.3だった。

昆虫達の採餌(食事)する姿はよく目にする光景だが、
最近撮った「北姫平田虻(キタヒメヒラタアブ)」の採餌写真を検証して居ると、
採餌前の花蘂の花粉の量と、採餌後の花粉の量に違いがある事がわかった。

「採餌中の蘂の花粉の状況(矢印の部分)」


「採餌後の花粉の量(矢印の部分)」
上記撮影の1分後で、明らかに花粉が減少しており、食べられた事がわかる。
花粉を食べるらしいことは判っていたが、実証できたのは私にとって初である。


その他の昆虫の採餌光景。
「ダイミョウセセリの吸蜜」


「コミスジの吸水」


「アオハナムグリの採餌」


「七星天道虫の捕食」
天道虫はアブラムシ(アリマキ)を食べることは知っていたが、
幼虫(下の写真手前・黒にオレンジの斑点)もアリマキを食べるようである。
コメント

奇雲と怪雲と天候急変の雲

2016年05月21日 | あらかると


最近撮った奇雲怪雲などを紹介します。

まずは今日の18時ごろの空模様。
上空の巻雲と下層の積雲との二重構造になっていた。


下の写真は昨日の5時ごろの朝焼けで、
朝には珍しい長い飛行機雲が、オレンジ色に染まっていた。


下の写真は、5月16日21時23分に茨城県南部を震源とした、
M5.6(最大震度5弱・当地震度4)の地震が発生したときに、
ベランダに出て様子を見て居て発見した都心方面の2条の雲で、21時33分に撮影。


ネコ科の動物のような雲(魚のようにも見えます)。
一塊の雲なのに一部が丸く透けている事があり、それが目のように見えたり、
トンネルのようにも見えたりする事がある。


天候急変の雲は、雲が縦に垂れる事が多く、
その先端が地上に届いているときは降雨である事が多い。
開けている場所で無いと下の写真のようには見えず、
下降する雲や黒雲の乱れがあり、さらに風が吹き始めると天候は急変する。


上空の気流の乱れは肉眼では見えないが、
下の写真のように雲の乱れでそれを知る事が出来る。
写真の雲は白い薄雲なので雨の心配は無いが、突風などには注意が必要かも。


巻頭の写真は朝のNHKラジオニュースで「東の空には美しい鱗雲が見えてます」という情報で、
急遽カメラを持ち出して撮ったもので、NHKスタジオから見えていた鱗雲の更に先の光景。
鱗雲というよりはまだ筋雲で、鱗雲に変化しつつあった。
コメント