MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

初夏の薔薇たちから

2016年05月20日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


昼時の日差しは暑いが、朝夕はやや冷え込み、
朝の寒さに目覚める日もあった。
そんなこともあってか、やや風邪気味である。
風邪気味になるとなぜかそれまでには感じなかった疲れもでて、
結局今日一日インドアで過ごした。

ということで、
昨日、混み合う前の開門直ぐのバラ園で、
気に入ったものを撮って来たので、その一部を紹介します。

一般的には2万種類も有るといわれるが、それを全て鑑賞する施設はない。
私が薔薇の写真ばかりを撮っていた2000年前後に撮ることの出来たのは1500種ほどで、
そのころは、年間パスポートを購入して京成バラ園や谷津バラ園などによく通ったものである。

薔薇の名前には、作出者によって著名人に捧げられる事も多く、
著名人の名前がつけられている薔薇がある。
薔薇の名前が人物名である場合は、その人の人となりを調べてから鑑賞すると、
また別の世界が広がってくる。

「コンチェルティノ(Concertino)


「正雪(Masauki)」


「ラバグルト(Lavaglut)」


「ピエールドゥロンサール(Pierre du Ronsard)」


「プリンセスチチブ(Princess Chichibu)」


「ジュビレドゥプリンスデュモナコ(Jubile du Prince de Monaco)」



巻頭の写真は「ピース(Peace)」
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万緑

2016年05月19日 | 写真俳句


久し振りに公園の常連さん同志数名との四方山話になった。
旅行のこと、子や孫のことなどなど・・・・
そんな中で出てきたのが終活の話で、
預貯金や財産処分のことなど現実味を帯びた話になっていたが、
他人だから話せることも多いようである。

預貯金に関しては、相続時にいろいろと問題が発生するので、
金利の安いこの時期の一番の賢い方法は「箪笥預金」なのだとか・・・・

快晴の公園の木陰の下での1時間ほどの雑談だったが、
「どうせやってくるもの」に対しての楽観さがそこにはあった。
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濃霧と薔薇と細羽腹赤青尺蛾など

2016年05月18日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


早朝は濃霧が発生して、視界は100mもなかった。
が・・・濃霧が発生すると好天である事が多く6時を過ぎるころには晴れてきた。


9時過ぎに大町公園に入ったが、薔薇の人気のためか、
来園者は多く、バラ園に着いた10時ごろには20名近くの先客がいた。
藤棚のあるベンチでコーヒータイムを取り、
その周囲の薔薇を撮って来た。

藤棚周辺はまだ日陰が多く、昨日の雨と朝の湿度の高さから、
薔薇には煌く水滴がついていた。


蕾の薔薇も葉も瑞々しく、写真に与える変化が面白い。


バラ園では20枚ほどを撮り、その後広場へ。
羽化して間もないと思われる無傷で美しい紋白蝶に出会った。


最近発生してきたセセリチョウの仲間、
「イチモンジセセリ」も近くで吸蜜をしていた。


帰りがけに立ち寄ったある場所では、
初見の美しい蛾「細羽腹赤青尺蛾(ホソバハラアカアオシャク)」に出会った。
アオシャクと名前の付く緑色のシャクガは種類が多く、
20種類以上も存在したが、腹部の色が決め手となった。


決め手となった腹部と羽の燐粉模様。


巻頭の写真は「花霞」。
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小さな昆虫達(コウゾチビタマムシ、カシワクチブトゾウムシ、ミヤマカメムシ)など

2016年05月17日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


公園内の昆虫などを探して居ると、
ゴミのように小さなものが動いていたりする。
しかも、小さいながらもその骨格は確かで、
なかには5mm以下の体長しか無いのに、鮮やかな色彩を持つものも多い。

そんななかから、何とか名前の判明したものを紹介します。

「コウゾチビタマムシ」
全長は2.4~3mm程度なのだが、金色を帯び複雑な波型の模様まである。
楮や桑が食草のようで、名前もそこからつけられた様である。


「カシワクチブトゾウムシ(柏口太象虫)」
体長は5mm程度。形的にはゾウムシの仲間なのだが、
ゾウムシに特徴的な象の鼻のような口吻がなかったので、
調査には時間が掛ったが、「口太」とということだった。


「ミヤマカメムシ(深山亀虫)」
これも体長は5mm程度しかないが、形態は1cm以上の亀虫と同じで、
目の後ろにある眉のような黒い模様が名前の決め手となった。


「クロウリハムシ(黒瓜葉虫)」
個体数が多く珍しい昆虫ではないが、黄菖蒲の花に止まったところ。
体色の黄色と花の黄色が面白く、黒い羽がなければ完全に保護色となる。


「タケノホソクロバ」
同定には時間が掛ったが、その名前を知って、
この幼虫が竹の葉を集団で食い尽くしている姿を、
昨年に撮っていたことを思い出した。
幼虫の毛は有毒で、触るとかぶれる事が有ると言う。


「キバナヒメハナバチ(黄花姫花蜂?)」
似たような蜂が数種いるので同定はできなかったが、
特徴などから、キバナヒメハナバチのようである。
撮影時には気付かなかったが、
下の写真の左上の花弁の端に体長が数ミリの甲虫らしきものが止まっており、
こちらのほうが気になって調べたが、徒労に終わった。
花はコウゾリナ。


巻頭の写真は「ニセリンゴカミキリ」で、
背の黒い模様が羽の肩部の先端まであるか否かで名前が異なる。

クロウリハムシ以外は「私にとっての初見」の昆虫達である。

昨日は公園の常連さんから「産卵管が20cmもあるという ウマノオバチ(馬尾蜂)」の写真を見せていただいた。
産卵管が長いためあまり飛べないようで、絶滅危惧種にもなって居るという。
大町公園内では2匹目の確認だそうで、
明日以降、大町公園を散策するときには探してみようと思うが・・・・・
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薄羽黄蜻蛉飛び初め、野茨が結実し、バラ園は満開。

2016年05月16日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


土曜日は通院のため、2ヶ月ぶりにバスや電車に乗った。
現役時代はほぼ毎日乗車していることを考えれば、まさに隠遁な生活である。
そして昨日は混雑が予想されるため公園にも行かず、
撮り溜めていた半月分の写真の整理を行った。
写真の整理は、撮影年月日+連番+撮影場所+動植物の固有名などで管理している。
さらに、写真のプロパティデータには、撮影時間も入っており、
何時どこで何をしていたかの記録にもなっている。

今日は3日ぶりの大町公園散歩となったが、
「市川動植物園」は月曜日が定休日となっていたにも拘らず、
薔薇が見ごろを迎えている園内はやや混み合っていた。

薔薇のトンネルの主役のツル薔薇はほぼ満開で、
トンネル内には黄色や赤の花弁が散っていた。


下の写真は休憩ベンチのある藤棚の前の「サハラ」という種のバラだが、
咲き始めのオレンジから赤みを帯びたオレンジへと色模様が複雑になってきた。
また、藤棚の下のベンチでは、数組の来園者が昼食などを取っていたが、
薔薇が咲いてなかった平日ではせいぜい1~2組が見られる程度に過ぎなかったのである。


3日前には満開だった「野茨」は花弁や萼を落とし始め、
青い実の結実(下の写真下部)が見られた。


初夏の花である「草葦(クサヨシ=イネ科クサヨシ属)」の花も咲き始めている。


ベンチで休んで居ると夏の蜻蛉である「薄羽黄蜻蛉(ウスバキトンボ)」が目の前に現れた(下の写真)。
近寄って撮ろうとすると逃げたが、再び舞い戻り今度は足元近くに止まったので、
ゆっくりと腰を落とし、撮ったのが巻頭の写真で、
元画像では複眼の模様まで映っていた。


他に数種の初見の昆虫と出会って写真も撮っているが、
同定(同じで有ると極めること)に時間がかかり、
まだ名前が不明のままなので、いずれ掲載したいと思う。


閑話休題

ベランダの実生の柿の蕾が開花した。
しかし、花が小さいため結実するかは危うい感じである。
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