昨日の日記の続です。
「推薦句」については選者先生の選評がいただけます。
『父との旅行は初めて。明け易いのは父との情の深さ故。父と娘は微妙な心情で繋がっており、色々な思いが交錯する。お父さんありがとう。』
と、このような選評をいただいていました。
父との旅行は後にも先にも京都が初めてでした。
それも特別の意味を持つもの。
アメリカから帰省していた妹家族と弟夫婦との総勢7名の旅でした。
父との旅行が初めてなら私たち姉弟妹揃っての旅行も初めてのことでした。
まさかこんな日が来るとは想像もつかないことでした。
8歳にして母を亡くしていた私達でしたが父の苦労や苦悩も目の当たりにしてきました。
それでも何とか踏ん張って生きてきた父でした。
「踏ん張って生きてきた父あめんぼう」という入選句もあります。
で、アメリカ在住の妹夫婦が帰省して来るというので
弟が平安神宮の近くの老舗の旅館を予約してくれていました。
特別の部屋を用意していただき美味しい料理に舌鼓をうったのでした。
私はその間、色々なことが思い出されてずっと夢心地でいました。
弟と妹ハズバンドは終始饒舌で和やかな雰囲気の内に食事は終りました。
妹ハズバンドの浴衣姿は甚平姿と化してみんなの笑いを誘い^^♪
写真を見ても今でも吹きだしてしまう。
妹の浴衣姿は私とは似ていないので自慢して人に見せることが出来ます^^♪
姪のジェニファーは珍しいので何度も鏡を見ていました。
彼女はカメラを向けると自然にスマイルになる。
彼女の従妹はハワイでモデルをしているのでその血筋かな。
その夜、父と私と私の娘の三人が同じ部屋になっていました。
(息子と夫は息子のサッカー試合と重なり参加不可)
普段は饒舌な父でしたが何とも無口で床に就いたのでした。
私は今までの色々なことが走馬燈のようにぐるぐると・・。
朝まで一睡もできなかったのでした。
父もそうであったに違いありません。
そんなことを思い出して作った句が
「初めての父との旅行明け易し」だったのです。
「生きていればそのうちいいことがあるさ」
遺影となった父がそう語りかけていてくれるような気がします。