goo毎日絵日記

毎日の絵日記。空気描き、その日その時の雑感。

見越しの桜ひよどり

2010-04-15 07:14:25 | 日記
今朝はひたひた地面を打つ雨音で目覚めました。外に出て未明の寒い事。
そして散歩にでかけて、靄立つ、青きラピスラズリ比良山系を望むと。ある高度から一線を画して宝飾氷雪帽子。手前の萌え立つ瑞々しい若葉の新緑との対比、神々しいぐらい。空はテンと止まったような紡錘の雲。
そうそうに帰ってくると、この辺りで最後に見られる桜。我が家の後ろから覗き込むように背を伸ばしてさいている桜、ここ何日か帰りくる度に確かめます。昨日あれは「見越し松」という言葉があるのだから、「見越しの桜」だとフッと思いいたったのです。
何故かといえば頻りとヒヨドリがその桜の枝をヒョイヒョイと花密をついばみ吸い枝渡り。その度に澄んだ青空をバックに桜色のなかに見え隠れする、花色に染まるような姿。そして、花がはらりはらり。「花散らしの乱暴モンもっと行儀よくせい」なんて思いもし、まあそれが生きる術たんだからと思いつつ。
なんと幸せなヤツや、桜の花のなかに溶け込むように跳梁し、そして桜の花密を吸う、そしてヒラヒラ花を散らす。夢中。こちらもそれを共有しているような気分になってきてしまいます。

「見越しの桜舞台のヒヨドリ」場なんてのが頭に浮かんできたわけです。
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春風泥田カラス

2010-04-14 08:05:18 | 日記
桜が褪せはじめ、台頭してきたのは櫟の差緑、わたしはこれをシャンパンの泡粒のようと思っています。シャンパンを飲むなんて、贅沢な時間を持つ機会は皆無にちかいのですが。せいぜい、小瓶を後生大事にしまっておくぐらい。せめても自然の中にそれを見いだしているというところでしょうか。昨日は朝散歩に集落からの雑木トンネルの道筋で轟くエンジン音。わたしは農道を下ったので、振り返るとブルーのつややかなトラクターをチラリとみとめました。そしてその後、この辺りで一番広い田圃にデンとすれ違ったトラクターが置かれて、人影ナシ。どちらかといえばくす暈けたトラクターをよくみますので、なんだかアニメのキャラクターを見るよう。
そして昼間に通りかかると、水引き田均しした田圃。カラスが儂等の食卓やという風にやってきているんですね。半袖にジャンパーで丁度という気温、そよそよと吹く風の心地よいこと。春風。カラスに波打つ泥田は合うなと…。
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靴先桜花びら

2010-04-13 07:22:17 | 日記
まる一日中の雨、それでも草たちは伸びていっているのですね。朝の散歩は多分足場が悪いから長靴にするか、軽登山靴にするか迷ったのですが、足をのばして谷筋を降りて、桜辿りをして帰ってこようとおもって靴に。コースは今朝は谷と平行した真っ直ぐ道へ一路、ただ集落へ向かう道ともいえます。途中谷へ降りる農道があり、そこから比叡山の山容が迫りくるように見えます。谷筋のダンダン田圃と雑木、雨のなかでも新緑は確実に進んでグンとふえた差緑色。ほとんどの桜は赤っぽい葉桜になりかかり、一本だけが背伸びするような存在を主張して「花火ざくら」があるのですが、靄立つこの新緑のボリュームにさすがにまけます。緑したたる「季」をむかえているんですね。
宮崎駿のアニメの風景をつい思い出すのは、いかに擦り込まれてしまっているかと毎度の事ながら感心します。こうして歩いているち、手前の緑がうごきそして、中景が少しずつ動き、後ろの山が動かずなんと見ていると。アニメの中にいるような気持ちになってきます。谷におりると、滔々たる水の音。轟々かな。谷沿いに琵琶湖の方へ降りてゆきます。私が「グランドピアノ田圃」と呼んでいる田、谷側がグランドピアノカーブのようにまがっる流れを作っているのです。その畦の作り出すカーブの緑の造形の綺麗な事。この田圃の絵をモノにしたいと以前から何度か試みているのですが、なかなか思うように行かず。その一部が囲われてビニールをかけられ苗床が作られていました。反転、あとは比叡山を見ながらの谷筋を登ってゆきます。先のアニメ現象ともいえます。叡山はほとんどが杉や檜が植林されて、あまり季節感がないのですが、ところ所にポツリと桜がさいていて、「あの木はけっこう大きいな」あの角度からいうとかなりな急斜面の咲いているな。ああいのを人知れずの桜というのだろうか」ぐだぐだ考え帰りつきました。そして、靴を脱ごうとして無骨な靴先に桜の花びら一片を認め、「いとおかし」というところでしょうか。
ダンダン田圃をのぞむ陸の岬のようになった所に桜の樹があり、地面にビッシリとピンクにそめた桜の所を通ったときについたのでしょ。
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雨山桜からすの花見

2010-04-12 09:42:29 | 日記
雨音からの出だしです。山中、一軒家は雨音にヒシと取り囲まれ「滅」たるモノ。「古家の漏りしきり」
布団は上の一枚無しで過ごしていましたから、気温は高かったのでしょう。でも、起き抜け鼻水しきり。布団・衣服の温度調整のむずかしい時期です。そして、しっかり寝冷え。「自己管理せい」というのはとうてい無理。「ジェットコースター天気」と名付けています。
外働きモノとしては「ワーッ、今日はあかんナ!」という感じ。間断のない雨に、朝の散歩をためらうほど。でも、いまごろの葉桜の時期と、新緑の萌え始め、そして雨の風情が蠱惑するのですね。ボコン・ボコンとデカ長靴を履いて、骨のはずれてた傘さしてチョイと…。定九郎気分、といっても歌舞伎を見たわけではありません。去年ぐらいかな松井今朝子さんのだったかな「仲蔵狂乱」の本を読んだのです。それで、私が子供時代からたびたび時代劇映画でも、テレビで見るような黒羽二重の破れ傘のスタイルを作り出した事を識ったワケです。そしてその気分で出かけるなんて、高倉健映画を見たあとの健さんきぶん、寅さん気分、だから私は朝散歩にその気分をまといつかせる時もままあり。いやな雨模様を愉しまなくっチャというものです。ボロをまとっていても、気分はというのは江戸時代の役者の台詞回しを憶えて、喧嘩のときなど立て板に水・七五調を日常の使い粋な姿をみせる、日々にあくせくする庶民の感覚という気分です。といってもたいしたモノでもないですが、ボロ傘で「定九郎」私の散歩あそびという次第です。
葉の出だしたダンダン田圃を望む陸岬の一本桜のまだまだ若い桜の雨風情。谷向こうの杉林の、(たいした谷向こうではないのですが)「見返り美人!」声かけたくなる山桜の色っぽいさ、定九郎効果です。さて、それをどう料理するかと帰宅。
雨の窓外を見ていると、谷向こうお葉の出だした山桜が針葉樹の濃緑のなかに艶然たる姿。無粋な電線が過ぎっています。でも雨しょぼ濡れたカラス三匹その電線に、頻りの羽ばたきつつ雨滴を切っている図。小林一茶・与謝野蕪村を思い出してしまいましたて、「篠突く雨、からす三匹の花見の山桜」の図が浮かびまし。た。これも定九郎効果というものでしょうか
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雨情山桜花火

2010-04-11 08:18:07 | 日記
今朝の未明の空は大津方面のみの空明かり、雲が高ければ二つの街明かりが空の映るのです。それだけ、雲が低いという事で今朝の未明の空は大津街方面のみの空明かり、雲が高ければ二つの街明かりが空の映るのです。それだけ、雲が低いという事でしょう。そのかわり二日ダンマリを決めていたカエルがゲロゲロ「雨乞い」唄。外が薄青くなってきて、車のエンジンをかけようとしていると、一粒二粒の雨がと思っていたら、驟雨。派手に古家の雨樋から雨が溢れ落ちるほど。肩先がスッカリ濡れてしまいました。最近このパターンが多いのです。以前は帰りついてから雨が降るとか、出ている間は雨が止んでいて、天の神さんが守ってくれていると感じていたほど、天候に関してだけはツイていたのですが、その力は失われたよう。タオルで拭いたのですが、フリースなど綺麗に拭ききれず、冷えて嚔に鼻水。
朝の出鼻くじき。雨が強ければ、散歩はパスしようかと考えたのですが。パソコン絵を描いている内に小やみに、そうなると出てしまうのですね。ようようこの辺りの山桜が満開になりだしているので、雨の風情を愉しみたくなったのです。それでも直ぐに帰るつもりで、いつものように完全な身ごしらえをせず。朝散歩は軽登山靴に、裾を絞ったズボン、ジャンパー、帽子、デジカメ、肩掛けズックの鞄(これは菜っ葉色のそれこそ年期の入った戦時中の学童鞄。拾ってきたものです→石ころを拾ってかえってきています。イギリスか何処かの人が毎朝石ころを拾って帰ってきて塀を作ったのを見て、あれの真似。だから鞄はボロボロ)。
散歩は正解、萌え始めた木々の緑(女の子に萌えなんて言葉を使いだして、少々抵抗の感)、これから新緑の季節に疾風怒濤と目の離せない「季」に入っている事をかんじます。比叡のお山は霞たなびく水墨画。そして手前の変わりつつある驟雨にあらわれた木々の緑。そして対比するように、私が勝手に山腹に咲く桜に名をつけている打ち上げ花火のように丸く咲く「桜花火」の色。雨のいいものです。結局傘をさしていったのですが、畳んで帰ってきて、そしたら又雨。やはり少し天の神さんが「まあ、エエやろ!」とチョイと塩梅してくれたのカモしれません。有難いことです。ではでは、またまた長くなりました。
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