小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 夏期講習の功罪?

2011年07月12日 | お受験ママへのアドバイス

 夏休み前・・・受験を考えるお母様方の目が血走っていたら・・・こっそり笑いましょう ママが血眼になったところで、何がどうなるわけではありません 
 そんなふうに言ってしまうと、確かに身もふたもありませんが・・・こんなふうに露骨に警告をしないと、そういう「血眼ママ達」は、ちっともご自分の異常さに気づいてくださらないものなんです

 せっかくの楽しかるべき夏休み 保育園児の場合は、長い夏休みに入るわけではなく、いつも通りの保育園生活が続くわけですが、それでも世の中の「夏休みモード」は感じられますし、ちらほら、平日にお休みをする子ども達も出てくるようになり、やっぱり「夏休みの感覚」はあるものです
 そんな思い出深い幼稚園、保育園生活「最後の夏休み」を、「夏期講習三昧」で終わらせてしまうのは、あまりにもったいない・・・本当に、そう思われませんか?
 
 私のような立場の人間が、こういうことを申し上げるのは甚だ筋違いですが・・・夏期講習は、幼児教室のボーナス、のようなものです。
「Aちゃんは〇〇が苦手です。夏休みの間に克服しましょう!」と言われば、それはご親切に!と胸が熱くなるかもしれません

 でもね、本当に大事なのは、ご両親が幼児教室に勧められたから、という理由ではなく、十分に考えた結果、ご自分達でその必要性を感じるかどうか?ということです

 こういうと、「私達は素人だから、先生に勧められるがままにするしか仕方がない・・・」とお応えになる方も少なくはないでしょう。
 それでも尚、私は申し上げます 何でもかんでも(受験に関することだけではなく、です)、人の言いなりになってはいけません

 考えてください
ご自分達の頭で、「何が必要で、何が不必要か?」「我が子のために、この夏にしないといけない、と思うことは何なのか?」
 
 受験をするから、という理由で、夏休みを「机上のお勉強」と「受験に打ち勝つ!という下心からの体験」ばかりに費やしてしまうのは・・・それは間違いでしょう

  お子様は、自分の頭で考える習慣はついていますか?
  人に言われることしかできない、という子どもになっていませんか?
  指示だけを待ち行動する、大人の顔色ばかりを見る、人まね子ザルになっていませんか?
  生き生きと、子どもらしい発想で、たくさん話してくれていますか?

 受験の時期まで3か月というこの時期になっているからと、受験一色の生活をしなければ 夏休みなんて悠長なことは言っていられない などと思っているとすれば・・・それは大きな勘違いです。

 受験をしようがしまいが、親子で「暑いねえ・・・」と閉口しながら、それでも夏を感じ、夏を楽しむ生活 これほど大事なこと、貴重なことはありません。

 血眼のお母様。どれほど鏡の中のあなたが、殺伐とした潤いのない表情になっていることを・・・「この顔じゃあ、うちの子が私を「だーい好き!」などと言ってくれるわけはないか・・・」ということに気づいてください

 お母様が「夏期講習のマネージャー」になる夏の生活は、百害あって一利なし、とは言いませんが、やっぱり「利」よりも「害」のほうがはるかに多い・・・と知るべきです。

 誰かが言わなければ・・・みーんな、同じ方向に考えもなしに、わき目も振らずに行ってしまう・・・私がその「だれか」であり・・・そして、たとえ節電の中の猛暑であっても、親子で「日本の夏」を感じ、楽しむことをお勧めする役目を担っている、と私は思っています


 
 
 「お受験インデックス」から依頼を受けたコラムです。ご覧くださいね。
 「小学校受験は、中学受験の小型バージョンではありません!」