小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - お弁当考査の準備について

2013年09月15日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験、と聞いただけで、「ペーパーの考査!」と思った時代はすでに終わりました。難問奇問に泣いて取り組み、それが解けるようになった時に味わう「達成感」は、成長過程でとても意味深いものです。そういう経験は、宝物、ですね
 けれど、難問奇問が解けるというそのこと自体には、だんだん、小学校受験の中ではあまり大きな価値がなくなってきつつあります。むしろ、そういう知育的なことに大きく着目するのではなく、日常生活の中で培われる「語彙の多さ」「表現力の豊かさ」「生活の中での観察力や感性」というもののほうが、学校が知りたいと思われていることでしょう 
 
 そんな中、あらためて大きくクローズアップされているものが「食にまつわる家庭力」です。四季折々の恵みを愛で、ひとつひとつに感謝して、おいしくいただく・・・
 子どもが10歳、15歳、20歳、となった時、ひねりにひねった観覧車や水の量などの問題を解けるようになっていることと、日々の恵みに感謝し、美しく食せること、そのどちらが「人としての豊かさ」でしょう?

 食事は、一日三食。幼稚園や保育園で昼食を済ませることが多くなることを思えば、三食とも自宅で食べるということはありません。しかし、最低、一日二食を家庭で食べているとなると、小学校を迎える5歳、6歳の時期には、何回の食事をしていることでしょう
 この5年間、少なくとも自分で食べるようになってから、その子が食事の最中に、どのようなことに注意を受け、どのように食べるように教えられているか?どういうことがお行儀の悪いことで、どのように食べれば、見た目も美しく食べられるのか?
 
 お弁当の考査は、細かいところまでチェックが入るような厳格な考査ではなかったとしても、まさにその家庭の品性があらわれ、ほとんどすべてが見られてしまう考査である、と言っても過言ではありません。ですから、最低限、「今からでも間に合うこと」はやっていきましょう

 下記のことは、確認事項です。
  お弁当箱は、キャラクターものは避けましょう。

  いつもよりも、少し小さめのお弁当箱を用意し、子どもが気持ち良く、時間内に食べきれる様に配慮してあげましょう。考査中のお食事で、お腹いっぱいにする必要はないでしょう?

  食べやすいようにと、爪楊枝にさしたソーセージなどを入れるのも避けましょう。その楊枝やスティックを持つときに握り箸をして、かえって墓穴を掘ることになりかねません。

  プチトマトを入れる場合には、かなり小さめのものをいれてあげましょう。大きすぎると、口に入れて噛んだとたん、種が口から飛び出してしまうこと・・・ありますよね。

  我が子の食べ方に自信が持てなければ、突然、考査の日に持たせるのではなく、何度かおうちでピクニック気分で食べる練習をしておいてあげましょう。同じお弁当箱、同じお箸、同じメニューであれば、当日、戸惑うこともありません。

 内容はほぼ同じですが、「お弁当の考査」に関するバックナンバーもお知らせいたします。

 ここまで読み進められ、イタタタタッ、というご家庭は少なくないかもしれません。けれど、今からでも遅くありませんよ
 「正しくお箸が持てること」「美しく食事をいただけること」などは、社会人になったときにその人の育ちや品性を表すものとして、大きく評価されます

 我が子が25歳くらいになったとき・・・あらためて「食べ方が綺麗だねえって、褒められちゃったんだよねえ」と、必ずご両親に感謝する日はやってきますよ