不安障害と呼ばれる反応に対して、一般的には抗不安薬や抗うつ薬の投与が行われている。しかしこれは依存症患者をせっせと作っているに等しい。
抗不安薬は総じてベンゾジアゼピン系と呼ばれ、昔から依存症が強いと指摘されてきた。・・・それが証拠に国際連合の国際麻薬統制委員会ではれっきとした麻薬として認められている。またその後に出てきた抗うつ薬は、依存をきたさない夢の薬とコマーシャルされたが、ふたを開けてみれば非常に依存性が強いことがわかってきた。・・・・・・「不安に対して薬を飲む」という行為の意味そのものを考えねばならない。これはその不安を乗り越えようとするのではなく、薬によってかき消そうとする行為である。言い方を変えれば、成長や克服を先送りしているといってもいい。その結果、薬を飲んでいる限り永久に対処力は身につかないので、一生薬を飲み続けるしかなくなる。
こういう勇気のある医者は、必ず叩かれる。しかし、現場感覚で激しく同感する。精神科の薬はもろ刃の剣。悪化する人を沢山みてきたし、いい加減な医者も。そもそもメンタルって、弱いと病気なの?と、そこから疑問がわいてくる昨今。
ここでは長くなるから割愛するけれど、是非読んでほしい一冊。