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ぼちぼち日記

シニアの暮らし方や思い、猫たちのことなどをマイペースで記録しています。

母のこと。

2024-11-17 20:58:18 | 家族
母の汚れ物は自宅に持ち帰り洗濯している。
病院に頼めば毎月1万円かかるのでもったいない。
でも最近失禁で替えが間に合わないことが増えてきた。



便がついたパジャマを風呂場で下洗いしながら、ふと思う。
私が赤ん坊のころ、汚れたおむつを母は洗ってくれたことがあるだろうか?

物心ついた時には祖母の家に預けられていて、母は身近にいなかったので記憶がないが、母も生まれたての赤ん坊のおしめを替えたことがあるはずだ。

自分が赤ん坊だった頃にしてもらったことを、我が子に。
そして今、老いた親の汚れた衣類を洗っている。

人はこうして輪の中をぐるぐると回りながら、順番に人生を終えていくものなのだなと、妙に納得したような気持ちになる。
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愛する人。

2024-11-17 20:14:36 | 少しまじめな話
先日の長女との会話。
「お母さんはこんなに真面目なのにどうして素敵な人と出会えなかったのだろう?」
娘二人はかなり個性的なので、結婚しないのではないかと思っていたが、結局どちらも良い伴侶に巡り合えた。
勿論良いか悪いかなど添い遂げてみなければわからないけれど、愛し合い日々が幸せであればそれで十分だろう。


私は娘たちの父親と共に最後まで生きることが出来なかったし、かけがえのない大切な人であったかと問われれば、「残念です」と答えるほかない。
結婚は軽率であったが、この出会いがなければ娘たちとの縁もなかった。

「誰か良い人がいればいいのに」と長女。
「お母さんは一人でやっていけるから神様は誰とも引き合わせないんだよ。」と、私。

好きな短歌がある。
枕木の数ほどの日を生きてきて 愛する人に出会はぬ不思議
―大村陽子―

諦めや淋しさというのではなく、不思議だなと静かに思う。
愛する人と出会えない人生もあるのだ。


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