昭和41年に起きた一家四人殺人事件『袴田事件』のやり直し裁判が
令和6年5月22日に終審をした。判決は9月26日に言い渡される。事件
発生から58年の歳月が流れ30歳の袴田巌は88歳のおじいさんになり
法廷に立つことは出来なくなったが代わりに共に戦い続けた姉のひで
子さんが法廷に立った。 やり直し裁判の争点は弁護団側が主張する
検察側の証拠として味噌工場のタンクから発見された衣類5点が「捜査
機関の証拠のねつ造の可能性がある」として袴田の無罪を主張したの
だが、検察側は証拠の捏造は不可能として50年以上前と変わらず袴田に
死刑を求刑した。
裁判の内容は弁護側の意見が実に現実的で検察側の主張が荒唐無稽な
詭弁にしかならいない茶番劇なのだが、50年以上前の裁判ではこれが
罷り通る結果になり袴田巌は囚われの身になってしまった。
私見では9月26日の判決は袴田巌の無罪が確定する公算が強いですが
袴田事件が抱える問題の本質は浮彫にならなかった。
1年2ヶ月の間味噌タンクの中に入っていた麻袋入りの衣類が酸化もせ
ずに綺麗な状態を保てるはずはないのだ。それはある程度の一般常識
を知る人ならば誰にでも解る事だが検察や警察は何の羞恥心も無く今
も尚袴田有罪の証拠とするのだから恐ろしいものだ。 願わくば判決
の時9月下旬までの後4ヵ月と数日を袴田巌と姉が健康で健やかに待っ
ていられるように願いたい。そして袴田巌が自由の身になって余生を
過ごす事を私も楽しみにしている。
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