『COVID‐19』(新型コロナウィルス感染症)はWHO(世界保健機関)が2020年2月に命名した正式名称ですが、
一年経った今ではこの名前を聞かない日は無いのではないかと思う程に病理が世界的に蔓延している2021年
の1月です。 今更のようですが、改めまして当ブログの趣旨に合う様にテーマとなる記事を自分なりに書く
ことで、 この見慣れてしまった言葉COVID‐19がもっと簡単に理解できたら良いかなぁーと思います。
取りあえず堅苦しいので『COVID‐19』の単語を幾つかに分解すると
(Corona)コロナ(Virus)ウィルス(Disease)病気 (2019)2019年となり、2019年に中国武漢で発生した
とされるコロナウィルス感染症を示し、日本語に通訳すると「新型コロナウィルス感染症」となる。
まぁ2021年にもなって世界中の誰もが知っている当然の事ですけどね。知らない人の方が少ないと思うよ。
新型コロナウィルス感染症(COVID‐19)の具体的な内容としてはウィルスの「SARS-CoV-2」に感染する事を言う。
「SARS-CoV-2」はICTV(国際ウイルス分類委員会)によって命名された名前で2002、2003年に中国を中心に流行
したウィルス性呼吸器疾患を引き起こすSARS株ウィルス属性の一種であるとされている。
ココまで聞くと、かつて中国で蔓延して世界に脅威を与えた致死率10%前後のSARS感染症とコロナは同じか、同
等の危険度のあるウィルス感染症と想像してしまいます。 しかしそれは間違いです。 SARSとCOVID‐19は同一
視してはいけない感染症なのです。
SARSは Severe(重大な) Acute(急性疾患) Respiratory(呼吸器の) Syndrome(症候群)となり、 重症急性呼吸
器症候群の意味で病名です。 2002年の流行時は約8000人の感染者を出し約10%の人が死亡した恐ろしいウィルス
性呼吸器疾患ですが、WHOはSARSを病原体として発生から翌年の2003年7月に封じ込めたとしている。 2021年の
現在世界中で人々を苦しめるCOVID‐19は2003年に封じ込めたSARSの復活ではなく、 SARSよりも致死率は低いが
弱毒化した代わりに、それを上回る高い感染力を持つウィルス性呼吸器疾患となっています。
【病名】 【ウィルス名】 【致死率】 【感染者数】 【死亡者数】
COVID-19 SARS-CoV-2 1.3%前後 約365000人 約5200人 (日本国内2021年1月現在)
(新型コロナウィルス感染症)
SARS SARS-CoV-1 9.6%前後 約8000人 約774人 (世界2003年)
(重症急性呼吸器症候群)
結論としましては今から約20年前の2002年の中国で起きたジャコウネコから感染するSARS騒動を知っている世代の
人達からは過去の経験と知識から今回の(COVID‐19)も(SARS)と同様に大変恐ろしい感染症が世界的に蔓延して
いる印象を強く持ってしまいます。 その認識は間違いではないが、必ずしも正しくは無い。
しかし10代、20代の若い世代は、2002年のSARS騒動を知らず、世間が何故コロナ感染症を必要以上に警戒し、何故、
高齢者がそこまで怯えているのか理解できるだけの知識は無く、高齢者は致死率が特別に高いから人一倍怖がってい
ると勝手に思い込み世代間格差が生まれている状況です。 コロナとSARS、原因となるウィルス名はどちらもSARS
‐CoVで良く似ていますが、別々の感染症であると理解すれば、なんとなくコロナ禍の問題点も見えてくる。
若い人には感染すると致死率が10%前後の恐ろしいインフルエンザに良く似た感染症がこの地球上にかつて存在して
いた事を知ってもらう必要が有り、SARSよりも身近な新型コロナ感染症を甘く見てはいけない。と繰り返しのように
言い続けて一年が経ちました。