TPP参加交渉で大詰めを向かえて2011年の7月から続いたこの交渉も具体的な数字が
報道されるようになり佳境へとさしかかった。
2012年の総選挙で反TPPを掲げて見事政権の奪還をなした自民党にとっては鬼門でもある。
ブレないと称した反TPPのスタンスは2年以上経ち、どうしようもない程に砕けて、お笑い用語で
表わせば「ドッチラケ」な方向に進んでいる。
麻生に言わせれば、民主党政権のTPPには聖域5品目が無かったから反対したと言い訳がましい
発言しかできない状態でこのTPPが国会で審議されることなく参加交渉が続けられている。
改めて考えると聖域5品目があったとしても自民党時のTPPの自由化率は95%以上の高いアクセスポイントを
前提としており、民主党時代の75%を目標としていた自由化率を大きく上回る交渉内容だ。
この時点で既に日本側の交渉は負けている。
更には米国オバマ大統領に対して中間選挙が終わるまで米国にTPP参加交渉をまとめる力が無いと
相手国を見下した麻生の態度に奮起したのか聖域5品目まで米国の交渉により自由化を推し進めることが
事実となってきた。
聖域5品目、米、穀物、肉、乳製品、砂糖の農産5品目の内2015年7月の交渉から見えてくるものは
米:7万トン輸入枠の決定
豚肉:関税を1キロ482円の関税を50円まで引き下げる
牛肉:38,5%の関税を9%まで引き下げる。(セーフガードあり)
鶏肉:関税を段階的に撤廃
乳製品:7万トンの低関税枠
牛丼チェーン店が歓喜に沸きそうな内容となっている。
もうほとんど日本列島が丸ごと『焼肉祭り』のような状態だ。
おまけにワインの関税も撤廃が決まっており、飲み放題までついている。
これで国内生産者は生き残れるのかが問題だ。正直かなり厳しい状況になると思う。
この交渉内容が決定すると牛肉は小売店価格が100g≒100円程が定番となり
豚肉は100g≒65円程になる可能性がある。
国内産業がこの小売価格に対抗するためには今よりも約20%程価格を下げる努力が
求められる。
今の所聖域5品目である農産品の内プロテクトされる見込みがある品目は砂糖のみである。
米国はペルーとのEPAやTPPでオーストラリアとの交渉で砂糖をプロテクト品目として
交渉に当たっている。つまりは砂糖は米国にとって弱点だといえる。米国も砂糖の輸入は
増やしたくないのが正直な気持ち。
態々日本側から聖域として保護対象品目として保護を提案するのは如何なものだろうか?
敢えて砂糖を聖域にして日本から率先して米国に道を譲る様なことをしている。
本来ならば相手側の米国が砂糖はプロテクト品目にしませんか?と持ちかけられるべき品目だ。
それを考えると察するにこの自民党案のTPP聖域5品目は政権奪取の前から米国と自民党との
間で画策されていたものだと推測ができる。
なんてこった。その他の農産品の交渉も崩壊している中で砂糖だけは死守できましたと鬼の首を
獲ったかのように豪語しようものならば、事実上聖域は全滅で、砂糖の保護は米国への謙譲のために
日本側から懐を裂いただけの話ですと自民党が弄られるだけだ。
ではでは改めて自民党のTPPと2011年7月までは存在した民主党のTPP案を比べてみましょう。
民主党:自由化率75%と自由化率協議への参加交渉権をを持った先発参加国としての役割、
自民党:自由化率95%と先発参加国を失って自由化率の協議に参加できず、聖域5品目がほぼ全部壊滅。
更には砂糖がプロテクトの場合は米国へ道を譲るだけ。日本には砂糖のプロテクトは必要ない。
米国のマッチョな交渉ばかりが目立ってしまう結果となっている。
それにしても甘利担当大臣はここ最近で一気に老け込んだように白髪の目立つ頭になってしまった。
もう二度とこの問題で麻生は出てこないで欲しい。相手国の気持ちを逆撫でばかりする。
こんなやつが良くも日本の総理大臣をしていたなと再三に感じるところがある。
報道されるようになり佳境へとさしかかった。
2012年の総選挙で反TPPを掲げて見事政権の奪還をなした自民党にとっては鬼門でもある。
ブレないと称した反TPPのスタンスは2年以上経ち、どうしようもない程に砕けて、お笑い用語で
表わせば「ドッチラケ」な方向に進んでいる。
麻生に言わせれば、民主党政権のTPPには聖域5品目が無かったから反対したと言い訳がましい
発言しかできない状態でこのTPPが国会で審議されることなく参加交渉が続けられている。
改めて考えると聖域5品目があったとしても自民党時のTPPの自由化率は95%以上の高いアクセスポイントを
前提としており、民主党時代の75%を目標としていた自由化率を大きく上回る交渉内容だ。
この時点で既に日本側の交渉は負けている。
更には米国オバマ大統領に対して中間選挙が終わるまで米国にTPP参加交渉をまとめる力が無いと
相手国を見下した麻生の態度に奮起したのか聖域5品目まで米国の交渉により自由化を推し進めることが
事実となってきた。
聖域5品目、米、穀物、肉、乳製品、砂糖の農産5品目の内2015年7月の交渉から見えてくるものは
米:7万トン輸入枠の決定
豚肉:関税を1キロ482円の関税を50円まで引き下げる
牛肉:38,5%の関税を9%まで引き下げる。(セーフガードあり)
鶏肉:関税を段階的に撤廃
乳製品:7万トンの低関税枠
牛丼チェーン店が歓喜に沸きそうな内容となっている。
もうほとんど日本列島が丸ごと『焼肉祭り』のような状態だ。
おまけにワインの関税も撤廃が決まっており、飲み放題までついている。
これで国内生産者は生き残れるのかが問題だ。正直かなり厳しい状況になると思う。
この交渉内容が決定すると牛肉は小売店価格が100g≒100円程が定番となり
豚肉は100g≒65円程になる可能性がある。
国内産業がこの小売価格に対抗するためには今よりも約20%程価格を下げる努力が
求められる。
今の所聖域5品目である農産品の内プロテクトされる見込みがある品目は砂糖のみである。
米国はペルーとのEPAやTPPでオーストラリアとの交渉で砂糖をプロテクト品目として
交渉に当たっている。つまりは砂糖は米国にとって弱点だといえる。米国も砂糖の輸入は
増やしたくないのが正直な気持ち。
態々日本側から聖域として保護対象品目として保護を提案するのは如何なものだろうか?
敢えて砂糖を聖域にして日本から率先して米国に道を譲る様なことをしている。
本来ならば相手側の米国が砂糖はプロテクト品目にしませんか?と持ちかけられるべき品目だ。
それを考えると察するにこの自民党案のTPP聖域5品目は政権奪取の前から米国と自民党との
間で画策されていたものだと推測ができる。
なんてこった。その他の農産品の交渉も崩壊している中で砂糖だけは死守できましたと鬼の首を
獲ったかのように豪語しようものならば、事実上聖域は全滅で、砂糖の保護は米国への謙譲のために
日本側から懐を裂いただけの話ですと自民党が弄られるだけだ。
ではでは改めて自民党のTPPと2011年7月までは存在した民主党のTPP案を比べてみましょう。
民主党:自由化率75%と自由化率協議への参加交渉権をを持った先発参加国としての役割、
自民党:自由化率95%と先発参加国を失って自由化率の協議に参加できず、聖域5品目がほぼ全部壊滅。
更には砂糖がプロテクトの場合は米国へ道を譲るだけ。日本には砂糖のプロテクトは必要ない。
米国のマッチョな交渉ばかりが目立ってしまう結果となっている。
それにしても甘利担当大臣はここ最近で一気に老け込んだように白髪の目立つ頭になってしまった。
もう二度とこの問題で麻生は出てこないで欲しい。相手国の気持ちを逆撫でばかりする。
こんなやつが良くも日本の総理大臣をしていたなと再三に感じるところがある。