“桜を見る会”の次期主催者の座を巡り自民党の中で混迷が続いている。 引き続き60年続く“桜を見る会”
の主催者として名を轟かせたい気持ちがある現主催者の安倍晋三が自民党の会の総裁選に4度の当選が頭に
チラチラと見え始めたと思えば、 安倍の側近にしてポスト安倍として次期“桜を見る会”の主催者の座を
狙う無派閥の菅義偉は、 岸田派を差し置いて二番手に名前が出て来るようになった。 しかし二番手争い
で岸田と菅が潰し合っている間に総裁選で敗北した石破茂も再び上がって来て反社の泥濘に足を取られたス
ローなレース展開は次期総裁選の混戦状態さえも呼び込んでいる。
トップを走る安倍が国会で野党の追求に苦し紛れに「募ってはいるが募集はしていない。」と意味不明な言
葉を言ったが発言はしていないそうで・・・
ならば菅義偉は「個人のプライバシー」を理由に参加者名簿の公表を拒否した事も既に忘れて今では「国会
機密情報漏洩の危機が増す」とチグハグな答弁の内容は2019年にM-1を制したミルクボーイの漫才で言え
ば、「それは絶対にコーンフレーク(参加者名簿はある)よ!!」と確信してしまう。
今でこそ安倍総理主催の桜を見る会は政治の重大な問題になっているが、 桜を見る会の現場では一部の議
員が写真撮影ばかりをしているとセキュリティーから再三注意を受けていたので参加者は内容をよく理解し
ているはず。 野党が菅義偉内閣官房長官の辞任を求めている訳で、菅の往生際の悪さばかりが目立つ。
安倍総理が広島県の参議院選挙で「安倍は終わった人」と自らを批判した過去のある溝手議員を粛清リストラ
の如く落選させる為にカワイアンリという名の対抗馬を用意して党から桁外れの政治資金を援助し肩入れをし
た醜い内ゲバの一件が明るみになり窮地に立たされている。 しかしこれは別の角度から見れば、安倍が無派
閥の河井克行と菅義偉の二人によってトラップに嵌ったと考えられなくもない。 河井杏里は安倍と岸田派の
溝手の争いで漁夫の利を得て参議の議席が転がって来たように素直に解釈が出来ない。 岸田派のお膝元の広
島で河井杏里が参議員に当選する陰には無派閥の菅と夫の河井克行の影が無いはずは無い。 河井杏里が二階
派に所属しているとしても実質的には無派閥の菅と夫の河井克行が牛耳っていると考える事が妥当だと思う。
この疑惑が出てから河井杏里は二階派の会合に顔を出していなかったそうだ。無派閥の夫と雲隠れをしていた。
ならば当然のように無派閥を取り仕切る菅義偉も人目を忍んで何らかの口裏合わせに協力したと思われる。