昨日は家内とワタシが経営する零細企業の「会計処理」をいたしました。
従業員がいない不動産管理会社で、経理部門はワタシが「預金出納帳・現金出納帳」の二つにデータを入力して打ち出した帳簿を税理士事務所に送付する、だけであります。創業10年で、伝票1枚も元帳も何もなしであります。
その作業は2か月おきに行います。ワタシが忘れなければ偶数月にその前二か月分の預金・現金の動き・明細(領収書)をまとめるだけです。その仕事場というのがコンビニ店舗の2階、恐らくお酒やパンの棚があるあたりの真上であります。吹けば飛ぶようなちっぽけな会社ですが、その便利さ・インフラや設備、働きやすさだけで言えば、大企業のトップクラスかもしれません。
何しろ、小家族向けの小さなマンションのような設備で、冷暖房完備・トイレお風呂があり寝室まであります。それを従業員であるワタシ一人が使えるのです。その中の仕事部屋、ここに3つのPCを据え篆刻印の作業台もあります。趣味と仕事全てが間に合うようになっております。疲れればいつでも寝られるし汗だくになればシャワー。
なにより階下は「セブンイレブン」コンビニ=コンビニエンスストア(便利なお店)でありますから、コーヒーなどの飲み物もお菓子でも数秒で入手できるのです。勿論普段使う筆記具文房具も無くなればすぐに買えます。突然の来客も慌てることはありませんよね。
更に、当然ATMコーナーがあり、宅配便の取次店でもあります。一般的なお金の出し入れや荷物の配送が仕事場から1分以内の場所にあるのです。そしてもっとすごいことに、建物のそば「公道」にはなんと郵便ポストまであります。階段を下りて5mで郵便物を出せるのですよ。
こんな便利な職場は聞いたことが無いでしょう?
普通の日は、ほぼ外仕事だけです。建物の外のゴミ拾いと草むしりが主な作業。いわゆる「不動産管理・営繕」であります。ワタシの場合はこれは大したことではなく裏手に建築条件で設けた「緑地部分」の管理がメインであります。もともとは「アカメ(レッドロビン)」が90本ほど植わっていたのです。これを水やりして枯らさない、というのが創業時代の仕事でしたが、よく考えるとこんな雑木1種類を管理するのは能が無いだろう、と気付きました。
で、そこから徐々にアカメを抜いてはバラを植え、アカメを抜いては畑にし、と40坪ばかりの緑地からアカメを全部除去して、バラ園・果樹園・菜園に変えてしまったのです。2階の廊下や室内にはスペースがあり、観葉植物などを育て、冬季には「非耐寒性の植物」を越冬させることもできます。そんなこんなでいつの間にやらワタシが育てている植物の種類は千種類をはるかに超えているのです。
ガーデニングという老後の趣味をもたらしたのも「コンビニ」のおかげであります。四季を通じて果物が収穫できるので、ワタシのオヤツには事欠きません。イチジク・リンゴ・柑橘・柿・フェイジョア・イチゴ・野イチゴ・枇杷・・。残念ながら加齢などにより、その環境維持が難しくなりつつあります。これからは多少の不便を覚悟しながら少しずつ手じまいをせねばならないのでしょうね。