この冬の寒さは体に堪えました。例年にないほどの冷え込みであったのか、こちらが歳とってだんだん体温を維持するのが難しくなったのかはわかりませんが、まぁ両方でしょう。マイガーデンのバケツやメダカのプールの水に氷が張るのは、ひと冬に4,5回だったのが今年はほぼ毎日凍っておりました。1月末あたりが寒の底で、2月に入って、ようやく少し暖かな日が増えてまいりました。
篆刻にかまけて冬ごもりしていたワタシも、柔らかな日差しが出て来ると外仕事をやろう、という気持ちになってきます。これまで冬季にやるべき庭仕事と言えば、樹木の剪定や枯葉の除去、草取り、寒肥がメインでしたが、そろそろ春を迎えるために土づくりも加わってきます。
残念ながら先日仕込んだぼかし肥料は、どうやら不完全であったようです。
厳冬期にわざわざ発酵させて作るぼかし肥料を仕込むことも無かったのですが、いろいろな有機材が開封後中途半端に残っていたのをまとめて施肥しようと思ったのです。通常であれば1.2日で発酵熱が出はじめ、それから1週間ほど50℃以上に熱くなるのです。それが、温度が上がり始めたのが5日ほどかかりました。さらに発酵熱が上がったピークが二日間だけで、収まってしましました。仕込んだ時と見た目も大して変わっていません。本来なら、完全に発行を終えると灰色がかった顆粒状になるのですが。
考えられるのは、零下になるような時期に寒さで発酵が十分行われなかった、いつもと違う「生ごみ発酵用(コンポスト)の発酵促進剤」を使った、米ぬかが調達できず、水分を吸った牛糞たい肥などの材料がいけなかったか、であります。
しかし、どうということもありません。たとえ発酵が中途半端に終わったとしても、元は単用で使用できる「腐葉土・牛糞・たい肥・油粕」を混用しただけなので、発酵させなくてもそのまま使える肥料であります。
さてそこで、家庭菜園の定番「じゃがいも」であります。比較的温暖な当地では、春植え夏収穫、晩夏植え秋収穫と二期作が出来ます。手間いらずで病気も少なく害虫もさほど付きません。早い話ほったらかしでも収穫できる有難い野菜です。植える時期は、葉が出てから生長する時期に、霜や結氷を避けることと、真夏にかからないことが目安になります。じゃがいもの葉っぱは、霜に当たるとちぢんで溶けてしまいます。気温が30度を超えると黄色くなって枯れてしまいます。当地では、遅霜が終わる今の時期が植え頃となるのです。
すでに種芋「男爵・キタアカリ」は1月中に入手してあります。近年、不作の年が増えて、早めに買っておかないと品切れになることを幾度も経験しております。植える時期以上に注意すべきは「連作障害」であります。
同じ場所で同じ野菜(または同じ科の野菜)を続けてつくると、病気になり生育が悪くなるのを指します。様々な栄養素元素のバランスが悪くなり病原菌が増えるのだそうです。ナス科、アブラナ科、マメ科、トマトなどがその傾向が強く、じゃがいもも連作障害を起こすので、同じ場所に続けて植え付けするとだんだん収量が減ってきます。葉っぱの勢いがなく「しょぼしょぼ」してきます。基本は3年位空けて作るのがいいとされ、他の葉物や豆類などローテーションするのが一般的です。これを輪作といいますね。
「じゃが」しかし、二期作で15坪足らずの菜園なので、どうしても結果として連作をしてしまうのです。基本はいっぺんに広範囲に一つの科の野菜を作らないことであります。また、一応は畑の中で記憶をもとに場所をずらしながら植え付けします。しかし、直前に植えてないことくらいは確認できますが、1年前はもう定かではありません。それで、連作障害を抑制する薬剤を撒きます。更に、苦土石灰や腐葉土・たい肥などの有機肥料と化成配合肥料などを多めに撒いてよく耕します。天地返しといいますが、単に肥料などの成分がよく混ざるだけでなく、幾度も耕して土中に空気を与え、日光と乾燥で地表近い土が殺菌されるのを促します。畑は耕すほどいい土になるのです。
すでに元肥として鶏糞・たい肥などは一度漉き込んでありますが、昨日、件の出来損ないのぼかし肥料を追加しました。今日は石灰を買ってきて撒こうと思います。これであと数日たてばジャガイモを植え付けるだけとなります。
家庭菜園をやる方は「あれ今年はなんか野菜が元気ないなぁ」と感じたら、そろそろ休ませるタイミングなのです。連作も輪作も、畑を酷使しているのです。ワタシも、今年は、1年畑を休ませようかと思いました。でもニンニクはあと4か月かかるし、人参もまだ収穫出来るし、などと煩悩が先に立っております。本当は5.6年に一回くらいのペースで休耕させるのが理想なのです。あと土地がせめて10坪もあれば、それも可能なのですが・・・・
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