植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

選挙ってどうなの? electionとerection一字違いで

2023年04月19日 | 時事
「選挙」を英語ではelectionと言います。頭にSがつくと「 selection」で精選・選別という意味になります。LをRに変えても日本語では「エレクション」と書き、erectionで「創設 」と訳されますが、もう一つ「勃起」という意味もあります。日本の選挙が、何かを創造するためのエレクションなのか、私欲を満たすためのものなのかは存じませんが。

世間では地方選挙真っ盛りであります。
やや旧聞になりますが、わが県のK知事が再選を果たしました。放送局のアナウンサーから転身して立候補した時、長く不倫関係にあった女性との関係を解消したのだそうです。それまでのラインのやり取りを、最近になって公表され、青くなって会見で謝罪しておりました。その内容たるや破廉恥・低俗でエロいという人間性がもろ出しでありました。人間の持つ多面性といえばそれまででしょうが。
対抗馬にはろくな立候補者がいなかったせいもあって、当選しましたが、こんな人が県政を担っていると思うと、いささか県民として恥ずかしくなります。

次にあるのが県議会議員選挙のはずでしたが、2議席に対して2名の立候補者しかいないので、無投票となったそうな。現職が強いのか県議に魅力がないのかわかりませんが、いかにも地方選挙・地方行政らしいもので、沈滞化した世の中を象徴しているように見えます。

そして、今盛んに市議会議員の選挙活動が行われております。定数26議席に対して40人が立候補しています。その中には26歳ユーチューバーという方が立候補しているようで、昨日ワタシの仕事場の階下にあるコンビニの駐車場に、選挙カーがしばらく駐車しておりました。それ以外は全員40歳以上、ワタシの知っている人は、中でも高齢のF氏で、自治会やゴルフで何度もあっている方です。長く市議を務め、奥様ともどもお世話になっているので、さすがに浮気するわけにはまいりません。

書道仲間の先輩の旦那様は、元県議であります。その方によると今の市議会議員の給料では「食えない」のだそうです。ほかに職がある、家業があるなどでもなければやっていけないと。実際の年俸がいくらでどれだけお手当がつくかは興味ありませんが、期限付きの公務員に就職すると思えば一定の立候補者が出てもおかしくありませんね。

先日、岸田総理の地方選挙応援の会場で、爆発物を投じた若者がいました。依然黙秘して雑談にも応じない、そうであります。目的や犯意が不明なところに浮上したのが、彼が国を相手に訴訟を起こしていたという情報であります。24歳の若者が、国政に参加したいと立候補を思い立ったら、30歳以上でないと立候補できないよ、と門残払いを食らったそうです。供託金300万円が払えなかったから出馬できなかったと付け足されていますが、それはナンセンスというもの、作為的な匂いがいたします。年齢で欠格となった、それだけのことで、もし立候補できるなら何が何でもお金は用意したでしょう。

彼は、選挙権は18歳なのに被選挙権(立候補できる年齢)が30歳というのは法の上での平等を欠く、と提訴し10万円払えと訴えたそうです。地裁でも門前払い、法律で決まっていることだからと取り合わないのです。三権分立がある以上、裁判所が立法に口出しできないのは当然で、裁判所に非があるとは思いません。しかし、彼が言うのももっともな話で、根拠が不明確なままワタシたちが生まれる前からずっと同じ規定であります。経験や知識が必要だから30歳以上、という理屈は、既得権のある在職議員や役人の発想です。もし、議員に行政経験が知識が必要ならば「役所勤務者」や議員の経験者でなければならない、ということになります。

誰でも最初は初めてではありませんか?経験はやってみないとわかりません。そもそも、守旧的発想の経験者や既得権益にしがみつく人種が行政や立法に居座ることで、世の中の動きに逆行したり必要な変革を怠ってきたのではなかろうかと思うのです。

20台の若者が政治に関心を持ち、若い世代の苦しみや問題を解決することも大変重要なことで、既成概念にとらわれず、新しい発想や意見が求められていると思えるのです。在任中質問にも立たず、国会審議のさなかでも、居眠りしたり本を読んだりするベテラン議員も多いのです。経験があってもなんの役にも立ちませんよ。

今回ちょいと旅行するのに「ワクチンの接種証明」を出すと「旅割」が受けられるのだ、と友人から用意するよう言われました。どうやら、マイナンバーカードを登録していないと、うまくいかないようになっているようです。政府は、個人情報を一括管理し、とりわけ所得・収入・納税の情報を把握したくて仕方ないのです。今までの経験で、国が新しいことを始めるとき、国や役人が損をして国民が得になるような「変更」など見たこともありません。断言します、必ず国民が割を食う仕組みになっています。

だから、あの手この手でクーポンやらなにやらお金までつけて登録させようと必死なのです。ワタシは、正直マイナンには信用がおけず、「個人情報漏洩」すら疑っております。詐欺グループ「ルフィ」でも、電力各社の公正取引法違反「顧客個人情報の共有」など日本の行政・公共機関などの情報セキュリティー管理のいい加減さに起因するものです。

もし国民の利便性を高め、本来あるべき民主主義=ほとんどの選挙民が投票する、ことを考えるなら、マイナンバーよりも、インターネットやSNSなど、投票所外での投票を推進すべきなのです。すると今まで眠っていた、支持政党がない「流動票」が増えます。強固な保守地盤の自民党と狂信的な支持者・信者による公明党の固定票で国政を支配してきた自公政権が維持できなくなるのを恐れて、絶対に投票率が上がらない仕組みに固執しているのです。

下半身がズキズキするような興奮を呼び起こす政治や選挙が行われるようになってこそ、勃起ではない創造のエレクションがそそりたつはずなのですが。


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