アメリカから、来日2度目のお客さんは、奇遇にも8年前に通訳案内をしていた方でした!
またお会いするとは何かの縁か、世間は狭いですね。
前回はひとり旅でしたが今回は幼なじみの大親友と一緒の2人旅。アニメが好きで、以前からずっとゲーム友でもあったというお2人のリクエストは、宮本武蔵所縁の場所を訪れるというもの。
宮本武蔵ですかー それ、なかなかレアです。。
前回は有名観光地に加え、秋葉原や中野ブロードウェイ、メイドカフェなども行きました。しかし今回は、宮本武蔵所縁の場所とローカルな居酒屋やバー、あとは広島に行きたいとのことです。
そうですか。広島に行くのだったら、隣の県・岡山に、宮本武蔵駅🚉というのがありますよ。
というわけで、急遽、広島ー岡山のプライベートツアーが成立しました。
旅行会社からの仕事であれば、旅行会社が行程をすでに立てており、お客さんはそれを頼りに来日するので、通訳案内士はその行程の通りにツアーをすることになります。たとえそれが、お客さんの意向や志向に合わないものであったとしても。
それに反して、通訳案内士がお客さんと直接やりとりするプライベートツアーでは、お客さんの意向や志向を元に行程を作り上げることから関係がスタートするので、お客さんの満足度は高まりますが、通訳案内士としては、ツアー日までにかなりの膨大な時間を費やすことになります。
時刻表やマップによる距離やすべての位置関係を調べることからはじまりますのでね。ホテルやレストランも自分で予約しなければいけないしね。
ロングツアーで忙しい時期には、そんな行程作りはとうてい無理なので、ピークシーズンが終わるまで待ってもらってのツアー作りから始まりました。
そして、まずは都内で居酒屋・バーめぐり。
夜のツアーといいますか、小さな居酒屋やバーに行きたい、というリクエストもいただきます。
有楽町、新橋と梯子をして、最後の〆はゴールデン街。
日本酒あれこれから始まって最後は日本のウィスキー。
そんな時には自分の行きつけのお店に連れて行くのだけれど、かなりお酒が入りますので、これを常に仕事としてやるには健康が心配だなあ。
かといって、まず通訳案内士がお酒を飲んでみせなければ、お客さんに紹介も出来ないのでね。
お客さんはかなりお酒をたくさん飲まれる方で、最後はゴールデン街にとどまるとおっしゃるので現地でお別れしました。
そうして、宮本武蔵ツアーは始まったのでした(つづく)。