夫婦同姓を法律で義務付けている国は、世界では日本だけだ。
江戸時代まではほとんどの国民は「姓」などなかった。
「夫婦別姓では日本の伝統や家族の絆が失われる」というのが夫婦同姓を固守する人たちの理由。
しかし伝統と言ってもせいぜい明治時代からの話だ。
家族の絆と言ったところで、同姓であってもどんどん家族崩壊は進んでいる。
「選択的夫婦別姓」を支持する国民は今や8割に達している。
それでも国会で決議できないのは、政権を担う自民党のいわゆる「保守派」と言われる人たちが反対している。
約50人くらいで、主なところは高市早苗、山谷えり子、片山さつきなどのアベ信者たち。
選択的と言っているので、どうしても別姓にせよと言っているわけではない。
それでも反対するのだからどうにもならない。
イスラム圏の原理主義者みたいなものだ。女性に「ヒジャブ」を強制するのとあまり変わらない。
古い考えにとらわれた高齢の男性議員が、「女が自分の名前を名乗るなんてとんでもない」などと言っていたようだが、自民党の中にまだこんな議員がいるのだろうか?
さすがに公明党は「選択的夫婦別姓」に賛成だ。
経団連も賛成するよう政府に要請した。
自民党のいわゆる保守派の人たちは、「保守」ではない。
漸進的な改善に反対し、ガラパゴス島のように世界から孤立する。
ガラパゴス保守とでも名乗った方が良い。