最近また「政権担当能力」について世論調査の項目に上がって来た。
「政権担当能力」があるとみなされていた自民党が「倫理観無き犯罪集団」に近い事への失望がある。
自民に代わってどの政党が、次の政権を担うことが出来るのかという空気感が出てきたのだろう。
そもそも自民党に「政権担当能力」があるのかという素朴な疑問がある。
国会中継を聴いていても大臣答弁はほぼ100%、官僚が書いたペーパーを読んでいる。
推察するに、この国の政策の90%くらいは官僚が回していると考えられるのだ。
自民党幹部は仲間同士で酒をのんで(高級なホテルや料亭で)何を語っているのか?
一方の若手・中堅は公認とカネをもらうことに汲々としている。
民主党政権が失敗した大きな要因は、官僚をうまく使いこなせず敵に回したことだ。
民間の会社でもそうだが、地位が能力を作っていくということはあり得る。
大きな道筋を間違わなければ、経験が少ないことを理由に「政権担当能力」を否定することは早計だろう。
現在の自民党と野党第一党の立憲民主党と外交・軍事の面で大きな違いはない。
差があるとすれば社会・経済政策だろう。
自民党という饅頭のあんこの部分は「新自由主義」で、周りは鶯色の「バラマキ政策」でまぶしてある。
だからいつの間にか強者総どりになり弱者はじりじりと衰退の道を歩む。
日本再生のためには「格差解消」と、安倍政権以降で喪失した「保守本流」の知性と教養を取り戻すことだ。
立憲民主党がこの道を真面目に歩めば国民の支持は自然と集まるだろう。