小西参院議員が入手した総務省の内部文書について、松本総務相はすべて同省の行政文書と認めた。
この問題の本筋は、「言論の自由が政権側の圧力でゆがめられたかどうか」にある。
この文書は、行政文書として認められた以上、基本的にねつ造されたものではないと解釈してよいだろう。
高市大臣は居丈高に「ねつ造文書で自分は嵌められた」というストーリーを主張しているが、もはや信じる者はほとんどいない。
「安倍晋三命」のネトウヨ界隈が騒ぎ立てるレベル。
岸田首相や松本総務大臣は、もう少しうだうだ言って粘るかと思ったが、あっさり行政文書と認めた。
要するに高市大臣を見放したということだ。
安倍晋三というバックがいなくなってもう頼るべき人がいない。
「時に利あらず 騅（すい）逝かず」 （騅は項羽の愛馬）
「四面楚歌の声」が聴こえる。
当時の高市総務大臣は、
「一つの番組のみでも、極端な場合には政治的公平を確保しているとは認められない」との解釈を示し放送業界ににらみを利かした。
従来解釈を補充するものだというが、こんな悪質な補充はひどい。トリカブトという地雷を埋め込んだようなものだ。
違反すれば電波停止を命じることが出来るからだ。
安倍晋三が指示し、磯崎首相補佐官が振付、高市総務大臣が演じた、という下手な田舎芝居がここにきて暴露されたわけだ。
上記高市発言の撤回を岸田政権に求めることが、野党やマスメディアの最終目標であるべきだ。
