夏目漱石に言わせると、
「人のためにすること」を「職業」、そして「自己を本位」にすることは「道楽」だと。
「いやしくも道楽である間は自分に勝手な仕事を自分の適宜な分量でやるのだから面白いに違いないが、その道楽が職業と変化する刹那に今まで自己にあった権威が突然他人の手に移るから快楽がたちまち苦痛になるのは已むを得ない」
私の今の暮らしは「道楽」そのもの。
家庭菜園でそれなりの収穫物があるが、自分で食べるか余れば人におすそ分け。
本を読むのも好きだが、読むのが楽しいからで、受験勉強などは一向に楽しくなかった。
「人のため」というのは、おおむねおカネを手に入れることを目的にする。
政治家は口を開けば「国民のため」という、本当にそう思って一生懸命働いているのであれば歳費などは、きっちりもらうべきだ。
一部の政党は「身を切る改革」などと称して歳費3割カットするなどと言う。
しかしいかにも「嘘っぽい」
このような甘言?には騙されないことが肝要だ。
目に余る賄賂や汚職のたぐいは許せるものではないが、あまりにケチケチするのも考えものだ。
田沼意次が赤字を無視した積極政策と無茶な汚職癖で民衆には不満が溜まった。
そこで後を継いだのが白河藩の藩主松平定信。
しかしあまりの緊縮政策で庶民はついていけなくなる。
白河のあまり清きに住みかねて濁れるもとの田沼恋しき