インフレ(物価高騰)が怖いのは、少々の節約では追い付かないことだ。
終戦後の猛烈なインフレを経験した世代は限られる。
1945年10月から1949年4月までの3年6か月間で消費者物価指数は約100倍になった。
とにかく物がない。あっても異常な高値だ。
こんな時代が来ないとも限らない。いやな感じがするのだ。
こんなインフレを招いた主要因は無謀な戦争をしたということに尽きる。
戦費を賄うために戦時国債を歯止めなく出した。
いまの自民党の指導者たちの精神構造も似たようなものだ。
ペギー葉山の「ケセラセラ」だ。
「なるようになるさ 先のことなど判らない」
アメリカも日本もとにかく見境なく「金融の量的緩和」を行った。
FRBはパンデミックの間に、5兆2千億ドルほど市場にばらまいた。
アメリカの国民は借金してでも物を買いたいという傾向が強いのでインフレになるのは目に見えている。
日本の場合、エネルギーや食糧を外国から輸入している構造的な問題と、そして円安放置が主な要因。
日本が早急にすべきことは、「異次元の金融緩和」を修正するとマーケットに伝えることだ。
今のように円安放置の姿勢は、
日本の国民の生活(物価高騰に悲鳴を上げている)のためにならない。