裏金問題に揺れる自民党が、
石破茂を選んだということは歴史の必然だったのか?
石破茂は10年ほど党内野党に甘んじてきた。
それだけに正論を言うことが彼の国民的人気の支えだった。
国民が彼に期待したの党内野党の時の主張を実践してくれることだった。
ところが石破茂はものの見事に180度方向転換したのだ。
旧来の金にまみれた自民党の泥沼に引きずり込まれたのか自ら飛び込んだのか?
そして最悪の選択が非公認議員に2000万円という大金を配ったことだ。
これでは火を消すふりをして、見えないところでガソリンをかけているようなものだ。
きわめて下世話な言い方をすれば、権力とは道徳とは無関係のものである。
善悪ではなく状況を判断できる技術が権力に求められる。
石破茂は「根が正直」なのだろう。
安倍晋三のような根っからの「人をだます術」にたけていなかった。
それだけに「安倍晋三化した自民党」の自壊の過程が始まったと理解すべきなのだ。
「正直な石破」をこの時に選択した自民党はしばらく漂流するだろう。