「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人おや」
親鸞のこの言葉をどう解釈するか?
素直に受け止めれば良いのではないかと、だんだん思うようになって来た。
善人を自力作善の人と称している。我が勝っている。「すべて捨てろ」ということなのだろう。
確かにそうすれば気が楽になる。
秋の気配が色濃い。このところ朝晩は冷えるが温和な日が続いているので黄葉が美しい。
「親鸞は弟子一人も持たず候」
「我が”弟子”と申すこと、極めたる荒涼のことなり」
親鸞は「孤独の人」、さらに突き詰めれば「虚無主義者」なのか?
その考えが反転して「他力」に行きついたのだろう。
薔薇の二番花が元気に咲いている。冬の訪れを知らぬように。
薔薇(ナエマ) 楚々とした風情だが育てやすく強健だ。