ガダルカナル島はオーストラリアに近いソロモン海に浮かぶ孤島である。
太平洋戦争時に、この島で最初の日米の地上戦が始まった。
米軍1万6千人が守る島に、日本軍は3度の「白兵突撃」を繰り返したがあえなく敗退したのである。
近代兵器を駆使した米軍に対し、日本軍は精神主義を基礎とする夜襲による白兵突撃を繰り返したというこの非合理性。
80年前と同じような愚行がコロナウイールスとの戦いにおいて繰り返されている。
菅官邸と厚生省は、現場から上がってくる情報を無視し、硬直的で官僚主義的思考の下で机上のプランを立てる。
なぜPCR検査を徹底し、医療現場にヒト・モノ・カネを投入し、思い切ってワクチン開発に財源を振り向けることが出来ないのか?
未だに国民に「外出自粛」以外のまともな対策を打ち出せない。
ワクチン担当大臣の河野太郎は、まさに戦前の「大本営発表」を担う報道官に堕している。
なんとなくやってる感を振りまいているが、まずやるべきは「ワクチンの確保」であろう。
ワクチンが何時入って来るかわからないようでは、絵にかいた餅。
その絵にかいた餅でワクチンを打ったような気になれと言われても「その手は桑名の焼き蛤」
安倍・菅政治によって事実を糊塗して言い逃れてきた悪弊が、コロナウイールスには通用しなかった。
善良な日本国民を騙せてもコロナウイールスは忖度などする気もない。
心を公平に操り、正道を踏み、広く賢人を撰挙し、能くその職を任(た)ゆる人を挙げて政柄を執らしむるは即ち天意也。
西郷南洲翁