KDDIの通信障害で3日にわたり約4000万回線に障害が出た。
いまやIT社会の根幹を支えるライフラインが、かくも脆かったとは何とも残念なことだ。
私たちのような年寄りは、スマホは使い方も満足に分からないから生活の中のウエイトは大きくはない。
それと経験上、過度に一つのものに頼ると「ろくなことはない」ということを知っている。
固定電話は残しているし、パソコンも光回線でつないでいる。
公衆電話などどんどん廃止されているがもう一度見直されるのではなかろうか。
たとえば企業経営でも販売先を1社に頼るのはリスクが大きい。
3割くらいが目処であろう。
石油や天然ガスの調達でも同じことが言える。
すべてロシアに頼っていたなどと想像するとゾッとする。
電気・ガスや水道そして通信インフラは、大事な「社会的共通資本」だ。
そして大気や森林、河川、土壌などの自然環境もそうだ。
これらを過度な「自由競争の場」に晒すのは問題がある。
IT化の大きな流れは変わらないと思うが、後先考えずに突っ込むべきではない。
もしこのインフラがおかしくなった時どうするか、つねにバックアップ体制を考えながら推進すべきだろう。