15日の終戦記念日には各党党首が談話を発表する。
日本維新の会の馬場代表の追悼文がひどすぎる。特に次のくだりだ。
日本国憲法は施行から76年を経ましたが、事実上の丸腰のまま戦争放棄、平和主義を独善的に唱えているだけでは、他国の侵攻への野心を打ち砕けない時代に入りました。日本は自国の平和を享受するだけでなく、地域及び世界の平和と安定に積極的に寄与すべきです。
事実上の丸腰のまま、という現状認識が根本的に誤っている。
23年度の防衛費予算は6兆8千億、これは世界でも10以内の予算で軍事大国といって良いだろう。
これを、丸腰とはどういうことか?
自衛隊23万人の能力を無視したような発言だ。
戦争放棄、平和主義を独善的に唱えている、という認識もおかしい。
恐らく国民の7割から8割の人は戦争放棄、平和主義に賛成している。
日本の戦争放棄は、自衛の戦争まで否定していない。自ら戦争を仕掛けないということだ。
独善的なのは維新の方であろう。
このように現憲法を貶めるような発言を公党の代表がする方が大問題だ。
今の日本の防衛力が丸腰だというのなら、維新はどうするのだろう?
中国並の軍事力を持とうとすれば今の国防費を30兆円位にしなければならない。
さらには核の保有とかを言い出すかもしれない。
何とも危険な政党である。
「憲法の平和主義に基づき日本と世界の平和のためにたゆまぬ努力を続けていく」
という自民党の発言が本音は別にして穏当なところだろう。
立憲民主党の泉代表は次のように発言している。
「立憲民主党は、憲法の平和主義に基づき、日本そして平和のためにたゆまぬ努力を続けてまいります」