映画1本見られそうな時間ができたので、本当に久々の映画館にいってきました。
遅ればせながら、あの小説がどんな映画になっているのか、気になっていた『永遠の0』です。
一応ハンカチ2枚持っていきましたけど、持っていって良かったです。
ずいぶん前にから話題の本なので私は遅く読みましたが、
これは戦争の物語です。現代を生きる若者が、特攻で亡くなった自分のおじいさんを調べていくストーリー。
臆病者とののしられても命を惜しみ、家族のもとに必ず帰るという約束をした、
腕利きの零戦パイロットがなぜか最後、特攻を志願して散るという。
ずいぶん平たく表現しましたが、
戦争肯定でも特攻美化でもなく、そういう時代や、そういう特殊な精神状態の時代があったのだと。
涙を流しながら読みました。
そして、祖父母達と話した色んな事を思い出します。
実はわたしの祖父達はたまたま、戦場にはいきませんでしたが、
その時代を生きた人たち。
私が、沖縄旅行に行くとワクワクしながら言ったら、俺はぁ、あそこは旅行には行けないなぁ。。
学生時代の友達がいっぱい死んでいるからなぁ。。。
と言っていたのを思い出します。
私は初孫だったせいか、祖父とはたくさんおしゃべりした記憶があります。
中学にあがってすぐ、一緒に車で旅行した時に、
たまたま『次郎物語』を読んで戦時中の様子に興味があった時期だったので
『おじいちゃん、戦争中は本当に万歳って送り出したの?お国の為喜んで特攻にもいったの?みんな本当にそういう気持ちだったの?』
なんて質問をして。
もうなんて答えてくれたのか?そういう時代だったんだ、くらいの答えだったか?思い出せないけれど、
本当にデリケートな質問をしてしまったんだな!!という異様な空気ははっきり覚えています。
幕末の話をつい100年ちょっと前の話だ!と、まるで見てきたかのように話してくれて、
そして、大震災や戦争を体験して、高度経済成長を駆け抜けた祖父達をたくさん思い出しました。
ともに90半ばで大往生しました。
もういよいよこの時代を知る方達は、ご高齢になって
今だから言える話もでてきて、そして、色んな事はついこの間の事ではなく、歴史になっていくのだな。と
しみじみ。
この壮大な物語を2時間でまとめるのですから、
難しい話ですけれど、良い映画だったと思います。
空母艦がどんなものか?小説ではイメージがぼんやりだったのが、絵で見て分かったし,
零戦が出動したり、帰艦したりするシーンは、不謹慎かもしれないけれど
単純にガンダムを見てカッコいいなと思うのと同じ感覚でカッコいいなと思えました。
良い映画を見たわ、と深呼吸して時計を見たら、あら!大変!!
朝一番の映画で、14時の幼稚園のお迎えに余裕で間に合うつもりがギリっギリ!!
映画の前の予告や広告がとっても長いような気がするわ。
次の予定がある時、映画はちゃんと終了時間を調べていかないといけませんね。