辻本プロデューサー出演 トークセッション感想

2009年05月29日 | 団長は断腸の思い
縁あって、モンハンシリーズの辻本プロデューサー出演の
トークセッションに参加できた。
せっかくなんで軽く感想でも書いてみよう。

ちなみに以前書いたように、辻本さんはポータブルシリーズと
WiiのGおよびトライのプロデューサー。
今や業界の一人者だ。

・・といっても、タイトルになってる「コミュニケーション戦略」については
もう語り尽くされた感があって、そんなに目新しいお話はなかった。
今回は「生辻本」さんのお話が聞けたのが最大の収穫・・か。。

軽く触れると、例えばモンスターのライフが表示されない点について
モンスターの動きから弱ったのを察したユーザーのひとりが
ほかのユーザーに伝える時点でコミュニケーションが生まれるとか、そんなお話等。

だけど初めて聞いたお話なんかもあって、それが情報発表日や発売日設定の戦略。
辻本さんはポータブルシリーズを中心にプロデュースされてるんだけど
ユーザーをみると、やはり中高生が多い。

なので、発売日はもちろん、大きな情報出しの日程も「学校があるとき」に設定するんだそうな。
情報については情報通のユーザーに、発売日については発売日買いのイノベーターな
ユーザーにゲームの広告塔になってもらうってワケだな。

発売日に関しては薄々感じてたけど、情報発表の日時設定もそこまで考えられていたとは。
となると、PSP版の続編情報についても、夏休みまでに発表されないと9月以降ってことになる。
つまりE3で出なかったらTGSまで待ちってこった。

ここまでの話でピンと来た人も多いだろうけど、トライは夏休み中の発売になる。
Wiiということで、ターゲットは中高生ではなくファミリー層中心を想定している・・
なんてことでもないようだ。

今回一番意外だったことは、モンハンは最初から「ターゲットを想定していない」ゲームだったという点。
「誰でもできるネットゲーム」を目指す・・なんとなく聞いたことはあったけど
今のご時勢、よくそんな企画が通ったモンだ。。

「ターゲットは全ユーザー」といえばドラクエが当てはまると思うんだけど、
つまりモンハンは最初から、ブレイクすれば1作で300万本売れるようなコンセプトで始まって
5年後には実際に300万本売ってしまった・・なんていうシリーズだったってワケだ。

そして辻本さん曰く、携帯版と据え置き版の違いは「プレイスタイルの違い」。
まあ何度も言われてることだけど、ゲームバランス的に
「さくっと」か「こってり」かってことね。

夏休み中の発売日設定については、あえて言われてなかったけど
質問するまでもなかった。社会人の夏休みでもある盆休み前でもあるし
腰を据えてじっくりプレイしてくれっつーことやね。

Wiiだから休み狙い、ファミリー層狙い、なんてことはまったくないようだ。
同じく辻本さんプロデュースのWii版「G」がGW前だったってのも
据え置き機版ならではの「こってり」を意識してたんだろう。

そして、以前の記事
>他にもまだ隠された重大なコンセプトがあるような・・気がしないでもない。
と書いてたんだけど、最後にそれを聞くことができた。それは・・

原点に立ち返った"驚き"

このコンセプトに従い、トライには今までなかったような
"驚き"の仕組みが随所に盛り込まれているそうだ。
それを発見し、伝え合うことも「コミュニケーション戦略」の一環として考えているらしい。

ただ、現実的に考えると、大幅UPデートができないWiiにおいて
"驚き"を提供し続けることは困難。
その点をどう対処していくのかが見所だろう。

といっても、セッションで触れられてたワケじゃないけど
トライにおける、これまでのモンスの再登場組は
レウス、レイア、ディアだけで、他は総入れ替えってウワサも出てる。

武器種にしてもドスより減ってるけど、それぞれに新モーションが
追加されてるってこともあるし、新鮮なキモチで遊び続けられる期間は
予想以上に長いのかもしれない。

セッションの最後には質問タイムが設けられてたんだけど
ちょうど質問することが頭のなかでまとまって、まさに挙手をしようというところで
時間が終わってしまった。。質問タイム短けー!

質問しようとしていたのがコレ。

 今後は海外にも注力されると聞いたのですが
 これまでの海外での不調を打破するために
 新たな「コミュニケーション戦略」は考えておられるのでしょうか?

なんて答えが返ってきてたのかなー。惜しかった。

◇◇◇

帰りは雨と強風にみまわれる。。
そんななか、夜空に浮かび上がった東京タワーを記念にパシャリ。
我ながら、撮影好きある。