冷たい雨が降っていたらしい。
息子も娘も、それぞれ友達と出かけてしまい、
夫は床屋へ行ってしまい、
(それはすぐ帰って来たけどね)
私はなんだか気分が沈んで、
おまけに股関節もひどく痛んでいて、
ず~~っとうつらうつら眠っていた。
足を休ませるためには一番いいんだろうけど、
寝て過ごす日曜日、ものすごくつまらない。
明日は禁煙外来に行くぞ~!
ジージが買ってくれた息子のスーツができあがって来た。
着せてみたら・・・どうしてもイカレたホストに見える・・・。
中学の広報委員、最後の集まりに出る。
今日は校正と編集後記。
それから池袋、東京芸術劇場(中ホール)へ、
「OH ダディー!」を観に行く。
10年も前のビデオを観て、大好きになって、
初めて、生の高嶺ふぶきさんを観る。
つまり、私の知っている時より、10年経過しているわけよ。
「神はサイコロを振らない」のような気分だった。
でも!!!!!
全然変わっていないのよ。
(もちろん女性になってはいたけど)
10年やそこらじゃ、人は変わらないよ~というのが実感できた。
変わるのは子供だけだよ。
高嶺ふぶきさんは、初演でシルビア・グラブが演っていた役らしい。
最初に出て来た時は、怪力女性弁護士。
カチッとしたスーツで、てきぱきしゃべるので、
女役でも違和感がないし、
腹に一物ありそうな笑顔が、フランツ・ヨーゼフの笑顔だった~!
ビデオをいろいろ観て思ったのだけど、
この方はちょっとした呼吸で笑わせるセンスも素晴らしい。
次は、クラブの色っぽいお姉さんの役で、
たっぷりきれいな足とダンスを見せてくれた。
こちらの方は、すごく女性だったけど、
でも笑顔が、笑顔が、やっぱりフランツ・ヨーゼフ。
最後にまたスーツの弁護士で出て来たんだけど、
男の声も聴くことができた。
背が高いし、とても細くて、きりっとしてカッコいいぞ。
わざと足が見えるような動きもするので、
スカートの中が見えてしまいそうで、
オペラグラスをのぞき続けた私は変態ですよね。
でも素敵だった。
女役でも、本体が女性でも、
声や、笑顔や、しぐさや、しゃべり方、
ところどころ、本質が男なの。
女性の姿をしている方が、男っぽさが際立つの。
うっとり・・・。
同じ時代の日本に生まれてシアワセ。
フィナーレで全員で歌った時は、
高嶺さんの声だけが、低く一段と響いていた。
(高音部では堀内敬子さんの声が)
ミュージカルとしては、ダンスがほとんどない、
出演者も少ない(全部で7人)、
ストーリーも、ちょっと地味な感じだったが、
オチがとてもおもしろく、ブールヴァール劇のようだった。
昨日は芝さん。
今日は高嶺さん。
こんな幸福が続いていいのかしら。
いや、いいでしょ、日常の苦労を思えばさ。
今一番好きな人、高嶺ふぶきさんかもしれな~い。