みっちっちのブログ

みっちっちの笑顔いっぱいの日々(*^_^*)

「影裏」原作読んだ。

2020-02-25 11:03:59 | 日記
あれから早速、
「影裏」原作買って来て読んだ。

芥川賞受賞の文学作品。
盛岡の自然の描写が素晴らしい。

翻って人物の心理描写はあまりないし、
主人公が「わたし」の一人称なので、性別も判らないまま読み進む事になる。「わたし」のセクシャリテイーも副島が現れるまではっきり判らないまま。
「わたし」の目線、感情のままに書かれてるので、時系列も分かりにくい。
でもそれが素晴らしい表現の文学作品として成り立っている。

もし映画を観る前に読んでたら分かりにくかったかもしれない。
映画での今野の刻々と動く表情で、日浅に対する気持ちが手に取るように分かっていたので、楽しく読み進むことができた。



本当に
よくあんな素晴らしい映画にして下さったなあと思う。
改変は多かったけど、
文学作品の映像化として凄いと思った。




ずっと私が気になってた所、

日浅が今野の悪口を言い出して、険悪な雰囲気になり、
あのガラスのような焚き火を今野が複雑な気持ちで見詰めた夜。

それについての大友監督のインタビューが面白い。

『余分なものがない、月明かりだけが頼りのあの川辺は日浅にとって世界と自分だけが対峙する場所。
そこに余計なものを持ち込もうとする今野に、日浅はイライラした訳です。
彼にとって大事なのは焚き火と今野だけ。』

そうなんだよね。
日浅にとっても今野は大事だったんだ。

でも今野もウキウキと色々準備して、おしゃれも決めて行ったんだよね。
なのに、日浅はスーツで来てるし…
でも、帽子の形容にゴムは酷すぎるよ、日浅ぁ~!
「押し倒す…前技…」の言葉には今野の目に涙が溢れた…
マイノリティとしても辛いよね。

でもやっぱりあれは、
二人のお互いへの気持ちが強すぎて、お互いに盛り上がり過ぎて、すれ違ってしまった痴話喧嘩なんだよね。


蛇が現れた夜、今野は気持ちが押さえられず、日浅にキスをしてしまった。
でも翌朝、日浅は前と変わらず笑顔を向けてくれた。
やっぱり日浅も今野が好きだったんだろうな。それは友情か恋愛かはわからないけど。


人には誰でも表裏があると思うし、人との付き合い方も色々。
日浅は一人ずつとしか付き合わなかったと言われてるけど、それはあまり変わった事ではないと思うし、

(実は私も小さい頃は大好きな友達は一人ずつだった気がする。その子といつも手を繋いだり、腕組んだり、くっついていた気がする。それをこの映画で思い出した。)

大きな崩壊に捕らわれがちというのも、ありがちだと思うし、
学歴詐称もそんなに大きな罪でもないと思うし、

要するに日浅は、
言うほど変人ではなく、
綿々と続く市井の人として、
普通に今野を好きになり、今野に大袈裟な物言いをしてびっくりさせたり、痴話喧嘩をしたりと、愛すべき人なのだ。




切ないラブストーリー。

剛くんが日浅大好きオーラ出しまくりの、
女の子みたいな可愛らしさ全開のラブストーリー。
肢体も表情も美しい。


盛岡の大自然、川釣り、水の音に癒される、
何回も見返したい美しい映画。


先日二回目観に行った。
時間を作ってまだまだ観に行きたいし、色々考えさせられる深い映画。
観客にそれぞれの解釈が任され、それが許される懐深い映画だと思う。




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三回忌、「影裏」

2020-02-20 20:40:44 | 日記
母の三回忌を執り行ったのは先週。
母が亡くなって二年だなぁ
ずっと寂しくて、会いたいなと思い続けている。
これからも、
この気持ちはずっと続くのだろうな。



三回忌を済ませてから
「影裏」一回目を昨日観に行ったんだけど、

それからずっと、
剛くん演じる今野の事ばかり考えてしまっている。

今野と日浅が夜の川辺で焚き火をして、口論になった場面を考えてる。

監督は痴話喧嘩のイメージだったと言う。にやにやしながら撮ってたと言う。

剛くんは、日浅は何故スーツなんかで現れたのかと腹立たしかったと言う。

その剛くんの気持ちが分かって、日浅は帽子や駐車の悪口を言ったんだろうね。悪口を言って剛くん(今野)をいじめたんだね。
まさに痴話喧嘩そのもの。
(剛くんは、と私書いてるが、今野は、とも言えるのだ。剛くんは今野そのものなのだ。)

恋愛には表と裏がある。楽しいことも辛い事もある。人間もそうだろう。

そして自然にも表裏がある。
美しい盛岡の自然。
でも地震や津波など怖い自然現象も起こるんだよね。

映画「影裏」
深いなあ。
全てを提示される映画より、
観る側に考える余白を与えられる映画が好きだ。
「楽園」もそうだった。

二回目中々観に行けないし、実は原作も未読。早く買いに行って読みたい。
原作読んだり、映画を何回か観たら、感想も色々変わるだろう。それも又面白い。




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「影裏」観た。

2020-02-19 22:17:57 | 日記
「影裏」
早く観たくて堪らなかったけど、
中々行く時間が作れなくて、
今日やっと観に行った。

剛くん演じる今野が可愛くて可愛くて、

先日番宣でちちんぷいぷいに出てたけど、南光さんがいたせいか、ふにゃふにゃの笑顔が可愛いかった。
(同じ日にあったグルナイは険しい顔がかっこよく、振り幅有りすぎ、ファンでも同じ人に見えないよ。ま、それも魅力なんだけどね)

その、
ちちんぷいぷいの時の可愛いイメージそのままの今野だったな。
特に日浅を好きになって、段々と夢中になっていく感じが可愛くて、

でもわからない所が色々あって、

日浅はノーマルなんだろうけど、今野を誘ってる感じもある。

日浅は夜に呼んでおきながら、
何で、今野の帽子や車の停め方の悪口を言ったのかな。

あの帽子可愛いのに…

今野って部屋もおしゃれだし、服装も可愛い。
綺麗な裸も舐めるように接写してくれて、ファンとしては嬉しい。マイノリティを表現するための接写なのだろうけど、それだけでも何回も見に行きたい。

日浅が帽子の事などの悪口を言った事で、今野もお酒を断ったりと気まずくなってしまった。

陰の部分を見せようとしたのか、
他にもわからない所は色々あって、まだちゃんとした感想は書けそうにない。

もっともっと何回も見て考察したい。

マイノリティを演じる剛くん、やっぱり好きだなぁ。
「怒り」の直人が儚くて可愛くて切なくて、
大好きだったけど、
今野も大好き。

最後の場面、新しいお相手の男性と穏やかな顔で楽しそうにしてる所、白州のコマーシャルそのもので、凄くよかった。
日浅の事は心に閉まって、新しい人生を始めようと決意できたんだね。
盛岡の自然も綺麗で、素晴らしい映像。

「影裏」は剛くんの映画でトップクラスの好きな映画になりそうだ。
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