みちのく童話会スタッフブログ

第3回を持ちまして、みちのく童話賞は終了ました。これからはみちのく童話会として、活動をしていきます。

『東北ふしぎ物語』〜「ケサランパサランの冬」(千秋つむぎ)

2024-09-28 | 日記

 こんにちは。みちのく童話スタッフの千秋つむぎと申します。

『東北ふしぎ物語』で、山形県の「ケサランパサランの冬」を執筆しました。

      

 

この物語は、「ケサランパサラン」がテーマです。

 

ケサランパサランについて調べていく中で、

「白くてふわふわしている」「空から降ってくる」……と、

ケサランパサランの言い伝えを文章にすると、なんて神秘的で、美しいのだろうと思いました。

この俗っぽくない、天使のような雰囲気を感じるケサランパサラン。

ただ、ケサランパサランは果たして本当に存在するのか、真実は分かりません。

そんなケサランパサランを「いる」と、まっすぐに信じることができるのは、どんな子でしょう。

それを考えたときに、私の中から生まれたのが「菅原百歌ちゃん」という女の子でした。

 

百歌ちゃんは、自分の持つ内的世界を何よりも大事にする子です。

自分が信じたいものを、周りになんと言われようと信じ続けます。

したがって、クラスという社会的集団からみると、

「集団に馴染んでくれない子」と思われがちですが、

視点を変えれば、百歌ちゃんのような子がいてくれるからこそ、

ケサランパサランは存在し続けられるのだと思います。

そして、主人公の「律くん」の考え方が変わっていったように、

いつかクラスの中で良い影響を与えてくれるのだと、思うのです。

 

私は今回、初めて児童書の商業出版の執筆に関わらせていただきました。

お話をいただいたばかりの頃は不安な気持ちもありましたが、

リーダーのおおぎやなぎさんはじめ、みちのく童話会の皆様のおかげで、

無事、私の名前が本に載ることができました。

国土社の皆様、装画のふるやまたくさん、挿絵のおしのともこさんにも、

深く感謝申し上げます。

そして、みちのく童話会の一人になれたのは、

大学で出会ったたくさんの先生方、同志、友達、家族のおかげです。

この場を借りて、改めてお礼申し上げます。       

 

千秋つむぎ



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