最近エア漏れ修理が続いています…
またまたトレーラーのエア漏れ。
まあ毎年寒い季節はエア漏れは多くなる傾向にあります…
劣化に加え凍結から起きる不具合などなど…
今回は一晩停めておくと朝イチにはレッドゾーンまでエア圧が下がる…というトレーラー。
確認すると…

確かにエア圧が下がってます。
で、どこから漏れてるのか点検するとリレーバルブからシューっと音がします。

トレーラーのエアー経路はエマージェンシーラインとサービスラインの2経路があり(最近ではサプライラインとコントロールラインとも言いますが…)トラクターとトレーラーを連結した時にトラクター側の2本のエアホースをカップリングで接続してトレーラーにエアーを供給します…
コレは別のトレーラーの画像ですが…

サービスライン…(コントロール)

エマージェンシーライン…(サプライ)

この2本がリレーバルブに繋がっており…トラクターのフットブレーキを踏むとサービスラインにエア圧がかかり、リレーバルブ内のピストンを押す事でトレーラー側のエアタンク内の圧力をブレーキチャンバーに送り、ブレーキを作動させます。
エマージェンシーラインはトレーラー側エアタンクにエアを供給する役目の他に、何らかの原因でホースが損傷した時などに自動でブレーキを効かせる為にあります。
で、トレーラーには必ずこのリレーバルブが付いてるんですが…劣化や水分が混入すると漏れます…
基本的にこのリレーバルブは現在では2種類しか無く、ヒーター無しのRE-6Eというタイプとヒーター付きのRE-6Hというタイプ。
そのうちリレーバルブ自体の取り付け方法がタンク直結タイプとフランジタイプの2種類あります…
今回のトレーラーに付いていたのはRE-6Hのフランジタイプ。
実際にはRE-6Eにも後付けのヒーターが付いてる物もありますが、RE-6Hはヒーターがカバーと一体型なんです。
早速リレーバルブの取り外し。

車両の下に潜り込んでの作業なので必要な工具を選定して作業開始。

いかに効率良く外せるか…
段取りが悪いと車の下に出たり入ったりする羽目になりますから…
パッと現物を見てどんな工具が必要か?…を考え
必要最小限の工具を揃えて潜り込みます。
もちろん足りない事もありますけど…笑
それはそれで次からはこうしよう…とか考える事が出来ます。
小さい事ですが、こういう事がメカニックとしてのレベルアップに繋がると思います。
話が逸れましたが…
ホース類を切り離して取り外し。

取り外したRE-6Hリレーバルブ。


ちなみにこちらがRE-6E…

今回はリレーバルブをO/Hしていきます。
出張作業時なんかは基本ASSY交換ですが、工場で作業する時はO/Hします…
リペアキット

分解して各部を点検していきます。
中のグリスも劣化してます…


トップカバーも取り外し…


かなり汚れが溜まってますね…
分解した部品…

ピストンを取り外すと中に水分が…

コレはトラクター側やカップリングから混入した水分でしょう…
結露だけではここまで溜まりませんから…
各部品を綺麗に洗浄。

Oリングや摺動部に専用グリスをたっぷり塗って組み付けを…


トップカバー取り付け。
ボルトの締め付けは約14Nm

反対側のスプリングは結構強めなのでプレスで押さえながら取り付け


完成…


交換した部品…

車両に取り付けて…

ホース類を接続。

あとはリークテスターで漏れがないかを確認して完了です…
ちなみにメーカーからはRE-6Eを6Hに変換するキットもあります…
こちらが変換キット。

リレーバルブもやっぱり定期的なメンテナンスは必要ですね…
特に寒冷地に行く車両なんかはシーズン前にO/Hしておくとトラブルを未然に防ぐには有効です…
またまたトレーラーのエア漏れ。
まあ毎年寒い季節はエア漏れは多くなる傾向にあります…
劣化に加え凍結から起きる不具合などなど…
今回は一晩停めておくと朝イチにはレッドゾーンまでエア圧が下がる…というトレーラー。
確認すると…

確かにエア圧が下がってます。
で、どこから漏れてるのか点検するとリレーバルブからシューっと音がします。

トレーラーのエアー経路はエマージェンシーラインとサービスラインの2経路があり(最近ではサプライラインとコントロールラインとも言いますが…)トラクターとトレーラーを連結した時にトラクター側の2本のエアホースをカップリングで接続してトレーラーにエアーを供給します…
コレは別のトレーラーの画像ですが…

サービスライン…(コントロール)

エマージェンシーライン…(サプライ)

この2本がリレーバルブに繋がっており…トラクターのフットブレーキを踏むとサービスラインにエア圧がかかり、リレーバルブ内のピストンを押す事でトレーラー側のエアタンク内の圧力をブレーキチャンバーに送り、ブレーキを作動させます。
エマージェンシーラインはトレーラー側エアタンクにエアを供給する役目の他に、何らかの原因でホースが損傷した時などに自動でブレーキを効かせる為にあります。
で、トレーラーには必ずこのリレーバルブが付いてるんですが…劣化や水分が混入すると漏れます…
基本的にこのリレーバルブは現在では2種類しか無く、ヒーター無しのRE-6Eというタイプとヒーター付きのRE-6Hというタイプ。
そのうちリレーバルブ自体の取り付け方法がタンク直結タイプとフランジタイプの2種類あります…
今回のトレーラーに付いていたのはRE-6Hのフランジタイプ。
実際にはRE-6Eにも後付けのヒーターが付いてる物もありますが、RE-6Hはヒーターがカバーと一体型なんです。
早速リレーバルブの取り外し。

車両の下に潜り込んでの作業なので必要な工具を選定して作業開始。

いかに効率良く外せるか…
段取りが悪いと車の下に出たり入ったりする羽目になりますから…
パッと現物を見てどんな工具が必要か?…を考え
必要最小限の工具を揃えて潜り込みます。
もちろん足りない事もありますけど…笑
それはそれで次からはこうしよう…とか考える事が出来ます。
小さい事ですが、こういう事がメカニックとしてのレベルアップに繋がると思います。
話が逸れましたが…
ホース類を切り離して取り外し。

取り外したRE-6Hリレーバルブ。


ちなみにこちらがRE-6E…

今回はリレーバルブをO/Hしていきます。
出張作業時なんかは基本ASSY交換ですが、工場で作業する時はO/Hします…
リペアキット

分解して各部を点検していきます。
中のグリスも劣化してます…


トップカバーも取り外し…


かなり汚れが溜まってますね…
分解した部品…

ピストンを取り外すと中に水分が…

コレはトラクター側やカップリングから混入した水分でしょう…
結露だけではここまで溜まりませんから…
各部品を綺麗に洗浄。

Oリングや摺動部に専用グリスをたっぷり塗って組み付けを…


トップカバー取り付け。
ボルトの締め付けは約14Nm

反対側のスプリングは結構強めなのでプレスで押さえながら取り付け


完成…


交換した部品…

車両に取り付けて…

ホース類を接続。

あとはリークテスターで漏れがないかを確認して完了です…
ちなみにメーカーからはRE-6Eを6Hに変換するキットもあります…
こちらが変換キット。

リレーバルブもやっぱり定期的なメンテナンスは必要ですね…
特に寒冷地に行く車両なんかはシーズン前にO/Hしておくとトラブルを未然に防ぐには有効です…
リレーバルブの凍結で新聞を丸めて燃やしてあぶってました。
エアーコネクターに雪が付いて水分が入ったりしてましたね。
燃やして解凍ですか⁉︎
ワイルドですね〜笑
以前、年配のメカニックの方と話をしてた時に、
昔はピストンをガソリンで燃やしながらピストンピンを入れてたんだぞ〜…なんて話を思い出しました。笑
でも北海道での整備はこっちとは比べ物にならない苦労がありそうですね…
そういった方法もその地域特有のノウハウなんですね^ ^
以前であれば、ブレーキ配管はフレア加工の金属配管だったので、
北海道なんかでは「たき火であぶる」事は普通に行われて居たようです。
現在は樹脂チューブが主流なので、天井をあぶる位ですか。
現状では高圧洗車機で温める事は良くやるようですが、
路上で凍った場合は、にっちもさっちもいかなくなることが まま ある様です。
あれのたちの悪いところは、出てすぐ凍るのではなく、
「ちょっと行ったところ」で、「出ようとした時」に凍るという、最悪なシナリオ。
いかんせんヒータが付いて居て、バリバリ作動していたとしても、
大量の凝水(ぎょうすい)があれば、ひとたまりもありません。
この前も、東京のちょっと奥の方で凍ったとか。ご用心御用心。
そうそう、リレーバルブヒータの作動温度は4℃±4℃です。
作動停止温度は20℃。
この作動開始温度を知らないで「断線した」という訴えを聞く事もしばしばあります。
冷凍庫に入れて、霜が付いた頃合いで導通をチェックして下さい。
通常温度ではサーモスタットが切れていて、断線状態になります。
消費電力は50Wですので、2Aちょっと流れます。
ご参考まで。
なるほど…確かに金属パイプなら炙れますね…
ヒーターにも作動温度があるんですか⁉︎
てっきりスモールで常時ヒーターが入るモノと思っておりましたが…
以前聞いた話ではカナダやアラスカの極寒地域ではトレーラーのエアラインに凍結防止の為にエタノールを注入する…なんて事を聞いた事があります。
寒い地域の整備にはその環境ならではの知恵もあるんだなぁ…と思ったものです^ ^