スカニアR410…
作業内容はハブベアリングとブレーキローターの全交換に加え、ブレーキキャリパーのO/H。
ローターは外車ではデフォルトの摩耗。
更にアクスルシャフト、カバーを組み付け。
下流側なんですが、どうせ換えるなら上流もやっておいたほうが無難という事で両方交換。
この裏に…
あるんですが…
チェックランプも消えてとりあえず完了です。
取引先からのご紹介で入庫した車両です。
弊社のお客様でもスカニアを所有している運送会社様は増えてきています…
過去には日野さんがスカニアを扱っていた時期もありましたが、今ではスカニアジャパンという日本法人があります…
実際、日本国内での販売台数を伸ばしているんですが、それ故の問題もあり車両のメンテや故障に対するサービスが追いついていない事。
一応、全国に3箇所の直営ディーラーと各都道府県にサブディーラーがあり、もちろん地域にもよるとは思いますがユーザーさんが口を揃えて言うのは必ずしも近くに頼れるディーラーがある訳では無いので今後の対応に不安が残る…と。
そんな事もあり、弊社はスカニアのサービスディーラーではありませんが、お客様が困っていれば可能な限り対応出来るように準備はしています。
今回の車両はハブベアリング不良とブレーキローターの摩耗で入庫した車両。
スカニアを所有しているユーザーさんはカスタムもされている事も多く個性的でかっこいいんですが整備する側からすると気を遣うのとお世辞にも整備性は良いとは言えません…笑
作業内容はハブベアリングとブレーキローターの全交換に加え、ブレーキキャリパーのO/H。
ローターは外車ではデフォルトの摩耗。
これは欧州ではブレーキローターも消耗品という考え方なのでしょうがない部分もあるんですが、排気ブレーキやリターダを上手く併用する事によってフットブレーキの頻度を減らせばそれだけ延命出来ます。
ハブベアリングは国産と違い、ユニットベアリング式。
ハブベアリングは国産と違い、ユニットベアリング式。
ロックリングを外し、プレスにて取り外していきます…
ユニットベアリングに関しては一長一短あるかと思います…
ユニットベアリングに関しては一長一短あるかと思います…
日本の車検制度で考えると、車検時にベアリング単体での分解点検はしなくてもいい(正確に言うと出来ない。)という反面、ユニット式だとグリス交換や洗浄しての点検が出来ないので、ある一定の走行距離で交換しておかないと破損のリスクが増えるということ。
今回の車両もハブベアリングが異常に過熱した事による不具合でした。
今回の車両もハブベアリングが異常に過熱した事による不具合でした。
↓が新品のユニットベアリング…
弊社も増えてきたとはいえスカニアばかり触っている訳ではないので理由は不明ですが、ラインオフされた段階のベアリングと補給部品として供給されるベアリングに仕様の違いがあるため、圧入時に少々注意が必要です…
プレスにて圧入していきます…
ブレーキローターも交換してスピンドルに組み付け。
キチンと規定の締め付けトルク&プレロードで締めます。
リヤもハブベアリング、ローターと交換。
新品のローター
新品のローター
こちらも規定のトルク&プレロード。
まあユニットベアリングなんで分解式ほどシビアではないです…
更にアクスルシャフト、カバーを組み付け。
他にもキャリパーもオーバーホールしていますが写真の撮り忘れ…
引きずりの軸は異常な焼け痕とハブ内部にガリ傷があった為、ハブを追加で交換。
あとはタイヤを組み付けて完了です…
引きずりの軸は異常な焼け痕とハブ内部にガリ傷があった為、ハブを追加で交換。
あとはタイヤを組み付けて完了です…
それからエンジンのチェックランプが点灯するという追加のご依頼で診断すると…
まあ国産外車問わず昨今のディーゼルエンジンではよくあるNOxセンサーの故障…
下流側なんですが、どうせ換えるなら上流もやっておいたほうが無難という事で両方交換。
尿素水タンクとマフラーユニットの隙間にコントローラーが固定されているので、尿素水タンクをズラす必要があるため中々の手間がかかります…
この裏に…
あるんですが…
まあとにかく狭いって事です。
で、交換後にテストを行いOK判定…
チェックランプも消えてとりあえず完了です。
ブログを見させて頂きますと貴社ではスカニアにも対応している汎用診断機があるのがとても興味深く、どちらのメーカーを使っておられるのでしょうか。当方スカニアの車両を導入予定でして対応できる診断機があればなと感じています。