「 尖閣諸島問題はこれまで漁業問題で
競合する事は有ったが、
それなりに平和的な関係の中で進んできた。」
これは
何よりも田中角栄内閣以来の
日中友好条約によって
着々と友好関係が
積み上げられてきた証しでもあった。
「最近海底資源が豊富だ
と知られるようになってから
中国が強く領有権を主張し始めた。
中国は
東南アジア諸国との間でも、
たとえば
南沙諸島海域でも
東南アジア諸国と
領海争いが続いている。
国内でも
チベット問題など多くの問題を抱え、
領土・領海問題では
中国は
特別シビアになっている様だ。」
これら一連の問題を
見ていくとき
中国はこれまでの
正統派共産党の規定の道からは
考えられない方向性を
持ち始めているのではないかと
いう疑念を持たざるを得ない。
中国は
侵略戦争はしないという神話は
左翼といわれている人々も
捨て去るべきだろう。
私の若いころの遠い記憶の中でも
ベトナム戦争が
解放闘争の勝利という形で
終わった後
中国とベトナムの国境の間で
紛争が起こり
中国軍がいきなりベトナム国境を越え
軍事衝突が始まったということがあった。
いかなる理由であれ
そこには覇権主義・大国主義の芽が
そこにあったのかもしれないという気がする。
それは中国古来の中華思想が根強く
残って居るのかもしれない。
これからの日中関係は
「戦略的互恵関係」を保ちながらも
前者の潜在意識とのたたかいは
さけて通れないものだろう。
粘り強い長期にわたる
平和的外交戦争を求められている。
国内でも原則的な批判は徹底しながらも
極端な中国批判、
根拠のない非難は戒めることが
つよく求められているだろう。
その中でこそ
日中関係の信頼も深まるだろうし
国際関係の中でも
双方の国が信頼される国家となるに違いない。
その有効性は
内容はちがっているが
先の中国マラソンで
途中で日本人選手は排除されていたが
その後
内外の良識ある多くの人々の
抗議のあらしの中
中国は
その決定を
撤回せざるを得なくなってしまった。
誤りは必ず正されるという信念が
貫かれるべきだろう。
ちからは備えられるべきだろうが
即、
力に頼る政策は具の骨頂といえる。
明治維新のような
「江戸無血開城」時の
あの信念、
戦争前夜の戦争回避のための
血を吐くような双方の激論が
思い出される。