② 新しい旅立ち、転校
転向して最初に洗礼を受けた。
それは今思えば虐めだった。
授業を終え、掃除当番だったので
さ~、掃除をしようとしたら、
掃除をする人が誰も残っていなかった。
何とか終えて帰ったが、次の日も同じことが起こった。
何故かわからないので、みんな帰ってしまったと思ったので
自分も帰ろうとしたら、いきなり背は低いががっちりした体格の男の子があらわれた。
そして、私を引き留めようとした。
私が帰ろうとしたので止めさせようと引っ張ったのだ。
私はみんな掃除してないのになぜ自分だけさせようとするのだ!と、抵抗した。
そして、つかみ合いの喧嘩にエスカレートした。
そのことそのものはそのまま終わったが、
2学期が終わって通知簿を見たとき、
教師の所感に「掃除をさぼっている」と書かれていた。
その時は何が原因でそう書かれているか?気づかなかった。
完全にそれでことは終わり、私の中ではすべて忘れ去られていたのだ。
あれが、苛めだとも、あの後、彼によって告げ口されていたことも
何も理解していなかった。
今になって思うと、
小学時代はホントにぼ~っとして少年時代を送っていたな~!
と思った。
今思うと、
同じ小学生でも、
計画的に、
皆を巻き込み、苛め、濡れ衣を着せ、
挙げ句の果て、教師に告げ口までする子供がいたのだ。
私には想像もつかない出来事だった。
おかげでその時の学年中、通知簿に毎回掃除をさぼっていた。
と書かれ、協調性だけ「C」が付けられていた。
その少年は、成人してから障害事件を犯してしまっていた。
家庭は中流の家庭だったが
小学低学年時代は優秀だったそうだ。
でも、
このような知恵の回る子は悪知恵で一度成功すると、
味を占め、性格的に深みにはまっていく可能性が多分にあるようだ。