心向くまま徒然徘徊紀

思うままに思い、思うままに徘徊し追憶・追記を重ねていきたい。

日本経済再生への道は?-2

2010-04-11 20:04:05 | 政治経済

 

  デフレスパイラルの必然性と克服とは?

(6)デフレスパイラルを絶つには?

 

 需要と供給の乖離を如何に理解するか?

 

この悪循環、

この循環を断つことは生やさしい事では無い。

一度失われた賃金と消費力を取り戻すことは

今の不況下では、

中小零細企業にとって借金を増やすことであるからだ。

それは国民の需要供給価格差30兆円という乖離

狭めることでもある。

 

このギャップを供給過剰に関して、

国民が満腹状態で

需要が飽和状態と解釈する人々がいるが、

実際は逆で

国民の需要力が極度に減少させられ、

企業による生産量が今までと変わらないのに

生産の供給過剰感を引き出していると考えるのが

今日の経済動向の特徴ではないだろうか。

 

それを国内の空洞化や短時間労働の増大、

失業者の増大がそれを証明している。

 

つまり、

需要は有るがマネーがないという状態である。

 

対極に少数者の手に膨大なマネーが集中し、

行き場を失い暴落や金融恐慌を引き起こしている。

 

需要と供給という人間社会の生態系を

人間が生き残れる正常な経済循環・生態系に

戻すことが求められている。

 

にもかかわらずさらに困難なことは

利益率を確保し、

さらにそれを増大させることを原理として

動いている経済において、

東南アジアと比較して

労働力というコスト、

原材料というコスト、

地代というコスト等、

いかなる面からみても海外へ資本ぐるみの輸出へ誘導している。

 

あらゆる面で不利な条件を前提で、

にもかかわらず

国内で企業を興すということを意味しているいるからだ。

 

(7)利益を得るための手段としての海外投資・投機

 

また、

国内のイデオローグは大半が

一層の海外投資を金科玉条に煽っているからである。

即ち、

国内の空洞化を迫っているからである。

 

具体的には資本輸出の結果としての

海外企業がつくった製品の逆輸入である。

 

今では、

中国や東南アジアなどの製品で国内の市場は

溢れかえっている。

 

何とか日本の品をと探し回っても

時間1000円前後の賃金では、

中国の製品か東南アジアの製品しか

買えない現実がある。

 

このまま行けば製品コストが

国内で東南アジア並みにまで引き下がるまで

とどまることを知らないのではないだろうか?

偶にあっても

国内産を買い続けると生活が破綻して終うのである。

 

リーマンショックでは、

大量のそのような余剰資金が、

日本の現実と余り変わらない状態のアメリカ国内で、

つまり投資効果の無い、

若しくは薄くなって終った産業に

アメリカの実体的経済の検証なしに、

アメリカというブランド?ネーミング?だけで

投資、投機が

闇雲に推し進められたが故に

行き場を失う?はめになり、

雪だるま式に国内に還流するどころか

不渡りとなり胡散(うさん)してしまった。

 

 ということが事の真相のようである。


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