中国3日目のお話です。
所変わって、この日は馬暁春道場へ。
この日は午前午後、一局ずつ対抗戦を打ち、その他に早碁を打ちました。
強烈だった碁を紹介します。午後の対局で、相手は甘思陽四段です。ぼくの白番。
甘四段はサウスポーです。
1図 黒1
実は棋譜で見たことはあったのですが、実際打たれるとやっぱりビックリ
2図 実戦 どうもテンションが上がって、白10と打ってしまった。黒11は厳しかったかな・・・
3図 局後検討で聞いてみた。「白1は」
ニコニコしながら黒2から4と打たれた。やはり研究済みらしい
4図 たしかにこの構えが出来たら黒のバランスはなかなか良さそう。
黒aとb2つは直角2等辺3角形で、b2つと黒cも2等辺3角形
bとcは正3角形にかなり近そう
黒は右下一帯を中心、に大地を作ろうと、まっしぐらの美しい構え
普段はぼくはこういう事(1手目中央とか)を打つ方なので、
打たれるとかえって困りました
この碁は黒中押し勝ち。
最近の布石は、流行の型をみんなで研究している事が多いですが、
こういう自由な発想で、自分の考えを表現することも、
とても大事だと思います
この日は対抗戦は2局負けで、早碁は勝ちの1勝2敗でした。
続く。