ではでは中国のお話です。
2月21日月曜日。
11時半ごろ北京に到着し、電撃的なホテルチェックインを済ませ、早速、葛道場へ。
葛道場は近年の入段者がとても多く、少年棋士がたくさんいる道場です。
午後3時頃から対局開始です。
一局目は魏強二段と打ちました。ぼくの白番です。
印象に残った場面を見てみます。
1図 今白□とつないだ場面。定石は黒a。しかしここで・・・
2図 黒1と広げてきましたこれは結構ボクの中では衝撃的。
1図a「10-五」のキリを放置するのはちょっと気味が悪く、日本ではなかなかお目にかかれないと思いました。
傷をカバーしながら地にしてしまおうという、実戦的な発想です。
3図 経過図 まず左辺を白2から安定させてチャンスを待ちます。
黒13までとなり、白が厚くなったので4図に続く。
4図 白1とおまじないをしてから待望のキリ。
そして白7が手筋です。
5図 この手の狙いはシボリです。丁度4図白7は傷を守っています。
この後、黒は上辺を渡れますが、白も上辺左側で活きられるので黒地を荒らして白成功です。
6図 実戦進行黒7まで白先手で上辺を値切って白10に回れました。
白優勢です。この碁はリードを守ることが出来て白中押し勝ち。
この碁はたまたまうまく捌けましたが、2図黒1のような手を見れたので、中国に来て良かったなと早速思いました。
この日は夕食後も1局打ち、2連勝でした。自分でも調子が良くてどうした
と自分で自分に驚きつつも、ホテルに帰ったら深く考える暇もなく爆睡モードに突入(笑)
早起きの効果ですね二日目に続きます。