ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

出発!

2009-02-21 20:22:22 | 囲碁
いよいよ明日、韓国に出発します。
第1回BCカード杯です

この前の木曜日に打たれた農心辛ラーメン杯。
李世ドル九段VS古力九段戦は日本棋院でみんなで検討してたんですが、
本当に衝撃的な碁でした。
結果は李世ドル九段が勝ち韓国が優勝しました。
身の引き締まる思いとは、このことですね

では行ってきます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本の紹介

2009-02-19 23:12:15 | ピアノ
今日は本の紹介です。
その名はジャジャン
「詰碁・32の奇題」

著者 内田知見
監修 大橋拓文 
まずは、お祝いのメロディ。

著者は内田知見君。
現在20歳で大学生です。
院生時代からの仲間で、院生のときのあだ名は金太郎君(笑)
詰碁作家の碁縁で僕が監修することになりました

そして上の動画は、ベートーベンピアノ協奏曲第4番の1フレーズです
内田君が好きな曲で、僕も今よく弾いています
Beats-paradise
にて撮影

僕は詰碁創作のときに、色々な事にインスピレーションをうけることがあります。
音楽はその中でも、最たるものです。
そしてこの本には題名の通り32問の問題がおさめられており、
その他に、内田君が得意なシチョウの全局問題が5題入っています。
これは、ベートーベンのピアノソナタ(32曲)と
ピアノ協奏曲(5曲)の数と一致します
内田君に確認してないのですが、これは偶然でしょうか
それとも運命
ベートーベンさんは、ジャンルと時空を超えて、
僕たちにインスピレーションを与えてくれます
内田君おめでとう


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親愛なるモンテカルロへ

2009-02-11 16:50:07 | 囲碁
嗚呼親愛なるモンテカルロ

君のクレイジーなる切断は

僕の切なる訴えを

強靭な いし を持って

しりぞけた

あなたの思考回路は神出鬼没

立ち居振る舞いは千変万化

その深い呼吸は百戦錬磨

美しい姿は未来永劫

輝き続ける

(最下部に訳あります)

えっと、バレンタインが近いから、恋の詩

ではありません。

実は昨日、世界最強のコンピューター囲碁ソフト
「Crazy Stone」(クレイジーストーン)と対戦してきました。
こちらは、4人のチームで、電通大の研究所に乗り込みました
このソフトは、モンテカルロ法なる方法で着手を決定しているようです。

僕はまず星目(9子)で対戦コミは1目半
これは僕の半目負け。
半目ですが、これはモンテカルロ法は優勢になると半目勝ちを目指して打つためで、完敗でした。
特徴としては、シチョウが苦手なため、そこで序盤は得しました。
しかし、劫の振り代わりの計算は正確なので、中盤に劫を仕掛けましたが、
的確な対応にあい、そこで勝敗が決しました。
終盤は半目勝ちを目指すため緩い手もありますが、全て読みきられました。

続いて9路盤でコミなし。
これも僕(白)の完敗。
ことごとく、勝負手をよみきられ、およそ盤10の形勢になりました。

このままでは帰れない
ということで、9路盤、互先の勝負をすることにしました。
1局目 黒Crazy Stone 白ひろふみ

白18まで白優勢。Crazy Stoneは不利になると勝負手を連発する。
34手以下略 白中押し勝ち ひろふみ1勝 Crazy Stone 0勝

2局目
最後に詳細解説

3局目 黒ひろふみ 白Crazy Stone

白2,4,6は斬新
しかしちょっと疑問?
45手以下略 黒中押し勝ち ひろふみ2勝 Crazy Stone1勝

4局目 黒ひろふみ 白Crazy Stone

6(51)32(53)
白8で24にはねられたら、黒苦戦では?
黒9となれば黒やれそう。
この碁は特にそうだが、不利になったあとのCrazy Stoneは勝負師です
53手完 黒中押し勝ち ひろふみ3勝 Crazy Stone1勝

それでは、最後に2局目の解説。
黒ひろふみ 白Crazy Stone

2(52)13(41)24(50)33(54)38(50)

嗚呼親愛なるモンテカルロ

君のクレイジーなる切断は
(白12、感覚的にも理論的にも最善と思われる。クレイジーどころか絶妙手)

僕の切なる訴えを
(黒11、13は勝負手。黒17にはねでは負けと見た)

強靭な いし を持って
    ↑Stone

しりぞけた

あなたの思考回路は神出鬼没

立ち居振る舞いは千変万化

その深い呼吸は百戦錬磨
↑の3行は白18~白36あたりのこと

美しい姿は未来永劫
(最後は劫を読みきられた。ちなみに劫の語源は未来永劫からです。
 9路盤とはいえプロ互先初負けか歴史に残るか

輝き続ける

UEC杯コンピューター囲碁大会

コンピューター囲碁最前線


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

反省~「ダンゴ25兄弟」

2009-02-06 14:37:51 | 囲碁
昨日は手合でした。
大竹英雄名誉碁聖と対戦
結果は・・・スパッと切られました
反省の意味を込めて振り返ってみます。

黒1と最大の大場に先着された場面。
下辺の白模様で胡坐をかかれているので、なにかいい手がないと遅れてしまいます。
そこで白2と下がり左下隅と下辺を両にらみしました。
黒は3とまず下辺を守りました。
しかし、白4はどうだったでしょうか
例えていうならば、天丼をたのんで、海老を大事にとっておくような手でした。
そこで、真っ先にメインの海老を食べる手、それは・・・

白4、6と2発オキから白8と下がりダブルワタリ大作戦
この手はたかお日記でおなじみの高尾先生に教えてもらった手です。
白16までとなれば、白も楽しみが多いです。黒の次はaかbかな・・

8(14のところ)
僕は白6とコスミを考えていたんですが、
劫材の具合が難解で先行き不透明と判断おいしい物(天丼の海老)はとっておこうと実戦のスベリを選択しました。
これは白6とコスンだ場合の想定図。局後にみんなで作った図です。

実戦黒1とすかさず手入れ
海老を取っておいたら、先に食べられてしまいました
白2からあぶり出し作戦に出ましたが、
黒9までセンターを制圧されては、苦しい碁にしました。

なにはともあれ、中央ケイマが最優先でした。
黒3には白4で好調。黒3でaにつける説に感動しました。山田拓自七段の指摘です。

これは実戦のつぶれ寸前の場面です
白9は今さら間に合わず、黒10と打たれ、つぶれです。
この後aから粘りましたが、ちょっと悪すぎました。

8(11)12(19)
今日のメインの図はコレです
実は、白1は先に決めるタイミングがあります。
実は知ってました
しかし、そうすると必然の進行をたどり、
白21まで、ダンゴ25兄弟になってしまいます。
黒22とつがれて、形勢も大差です。
なので実戦は変化を求めたところ、反発されてつぶれました。
打つに忍びなく、記憶の彼方に葬るのは惜しいダンゴ25兄弟
これをもって今日の反省といたします
次の手合にいかせる様に頑張ります
そうです。
次の手合は韓国です!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は対局

2009-02-04 15:15:15 | 囲碁
明日は対局です。
相手は大竹英雄名誉碁聖。
本因坊戦 予選Aです。
幽玄の間で中継して頂きます。
全力で頑張ります
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする