最近の対局振り返りも6回目ですが、これでやっと現実に追いつきます。
4月28日木曜日、名人戦の予選で遠藤悦史七段と打ちました。
私の黒番。
1図 白1が厳しい狙い。黒2とつながるだけではちょっとつらい。ともあれ白5までとなり、次の手を感情的に打ってしまった。
2図 白△の3子をターゲットにして黒1が大きいかと思ってしまいましたが、白6が痛烈すぎて必敗の形勢に。
囲碁十訣にも「貪れば勝ちを得ず」とありますが黒1は貪りそのもの。
3図 何はともあれ黒1と備えるよりありませんでした。
4図 この後も命からがらの脱出行。白2と打たれ、「えっ、つながれせてくれるの!」と思いましたが
つながっても2眼はっきりしないという惨状。白2は簡明かつ正着でした。
黒に眼形が無く、白には隙の無い壁が出来て、はじめに打った黒△がほとんど働いていません。
黒が生きたとしても形勢は大差で白良しです。
ずっと必敗の形勢でしたが、200手すぎから上辺の劫の振り替わりで数目得して逆転。
301手完 黒1目半勝ち 残り黒31分47秒 白1分
最後は何とか勝ったものの内容は大反省です。
今週から棋聖Cリーグがはじまります。初戦は久しぶりの名古屋遠征。
気合を入れ直してがんばります。
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読売新聞夕刊で毎週火曜日にコンピューター囲碁についての連載記事が載っています。
4回シリーズで今日が2回目です。
読み物調になっていますので、気楽に読んでいただけると嬉しいです。