ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

28日の碁①

2009-09-30 00:17:31 | 手合

28日月曜日は、富士通杯予選Aでした。

1回戦 高木祥一九段に時間切れ勝ち

2回戦 加藤充志八段に中押し勝ちでした。

一局ずつ感想を書いてみます。 【棋譜再生】

1回戦。相手は高木祥一九段。ボクの白番。 

この日、対局が終わった後、控え室で、イソ君(黄翊祖七段)と検討。

1図 実戦は黒aを警戒して白1。しかし黒4が大きいところ。

よく見たら、黒aには白bでなんとかなる・・のかそこで・・

2図

イソ君「白1はどう?」

3図 2人で図を作る。(3は10のところ)

「白からいね。」

「うんうん。」

4図 しかし帰り道で黒2と打ったらどうだろう?と、気付いた。

黒8までとなったら、白あんまり嬉しくない気もするなぁ。

しかし、是非はともかく白1に感動したので、載せてみました。

5図 これは、終局直後に相手の高木九段に教わった図。

黒149で、図のように打たれたら、白つぶれでした。

黒1一本でダメが詰まってるのがミソ。

黒5で左上白が全滅。

黒7のあと、aとbが見合いでどうにもなりません。

実戦は九死に一生を得て、終盤戦になり

黒が2-十一(総譜ではB-9)に打とうとした所で

高木九段時間が切れてしまいました。

こういう事もあるのですね。

2回戦は次回で。ではでは。

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柿の実幼稚園にて

2009-09-26 22:39:37 | ピアノ
最近、毎週土曜日は柿の実幼稚園で囲碁教室をしています
これは文化庁の生活文化普及支援事業の一環です。
4回ワンセットで、今日は3回目でした。
1回目は、石の取り方、地の数え方をやり、
どのように勝敗がつくかを、説明しました
2回目は、劫や、打ってはいけないところについて説明しながら、
終局の仕方などを、やりました。
一回の講座が1時間半と、かなり長いですが、
幼稚園のみんなが、ちゃんと聞いてくれて嬉しいですね

さて、今日は3回目。でも、ちょっとその前に
なななんと、天のはからいで
ボクがピアノを弾くことに
この柿の実幼稚園、生徒数が1300人越え。
囲碁教室に来てくれた方は親御さん合わせて300人近く

囲碁を打つときとはまた違った、
独特を緊張を味わわせて頂きました(笑い)
囲碁教室の始まる前、
時間にすれば、15分程度で、そんなに長くありません。
しかし、体育館で皆さんの前に立つと・・・
ボクは結構あがるんです
そんななか、最初はトトロ。
あるこ~あるこ~わたっしは~元気~
みんなが、合わせて歌ってくれたので、かなり気が楽になりました
このあと、モーツァルトのトルコ行進曲と、
ブラームスのハンガリー舞曲第5番を弾きました
帰り際に、
「ピアノ、良かった
と、子供たちが言ってくれて、とても嬉しかったです

PS 今日の囲碁教室は、石の生死と2眼について説明しました
コメント (4)
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半目

2009-09-25 14:19:52 | 手合

手合でした。相手は井口豊秀七段。

結果は半目負け

【棋譜再生】

↑総譜です。ものすごい複雑な終盤でした。

ボクの白番。

1図 266手目で白1劫材で切ったのが敗着。

 

 

2図 白1とこちらに劫材をたてれば白3のところの劫は白が勝ちます。

 

 

 

3図 やがてダメはつまり・・・ 白1から打てば上辺は手になるところでした。

 

4図 (3は14のところ)黒が全部抵抗すると全部セキです

上辺に1手、手入れしてもらえれば、白の半目勝ちでした。

実戦は1図白1と切ってしまったため、手無し

総譜の234(5-四)と打ち、なにか手がありそうと直感しましたが、

秒読みのなか、手が読めませんでした。

どうにも、弱いですね。

コメント (2)
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あっさり

2009-09-23 17:23:23 | 詰碁
皆さま。こんにちは。
シルバーウィークいかがお過ごしでしたか
ボクの方はと言うと、なんだか毎日碁を打ってたような気がします。
なんだか、こってりしたシルバーウィークだったかな。
そこで、久しぶりにあっさりした詰碁を創りたくなりました。

昨日の夜、フッと思いついたんですが、
その形だと3手目が2つあったので、図の形になりました。

明日は手合です。
手合前はなるべくスッキリした詰碁を創ろう
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詰碁物語その3「細胞分裂!?」

2009-09-20 22:22:22 | 詰碁
久しぶりに詰碁です。
まだ答えを書いてませんでしたね
答えの1回目はココです。

では1図

黒1が急所です。
白2が最強の抵抗ですが、黒3が眼目です。
ここで渡れるのが、黒1と打った効果ですね
ここで白は2通りの選択肢があります。
2図その1つは・・・

白1のアテ
そして白3とはえば、白は隅で生きることができます!
しかし・・問題図を良く見てください
3図

問題図のもともとあった白石(□印)は全部死んでいます
このような詰碁問題は前例がない(はず)のですが、
もとにあった石が全部死ぬのは一応失敗だと思われます。
しかし、実戦的にはこの図がいいか(笑)
それはともかくとして、
2図の白1では納豆のように粘る手があります
それはどこでしょう
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名人戦第2局

2009-09-19 00:21:21 | 囲碁
今日は洪道場で研究会でした。
リーグ戦を打ったり、検討したりetc・・

やはり、話題は名人戦第2局。
せっかくですので、感想などなど。
1図

個人的にすごく感動した場面です
黒1、3、5がカッコイイなっと思ったしだい。
また封じ手はaのトビだと思い込んでましたが、
黒7が最強なのですね。なるほど~
感動してばっかりです(笑)
場面は少し進み2図

実戦はaでしたが、白1のほうが中央の連絡が確かだったのでは
と思ったのですが、どうでしょう

名人戦はこれで1勝1敗ですね。
とても楽しみですね
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深奥へ・・・

2009-09-15 15:22:39 | 囲碁
木曜日の手合は負けでした。
その日の控え室でも、話題になってましたが・・・
例の形
高尾先生のブログに詳細な解説が載っています
なるほど~
日本囲碁規約がつくられた経緯なども分かり、大変勉強になりました。
高尾先生、解説ありがとうございます。
囲碁は奥が深いですね
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万が一!

2009-09-09 16:57:31 | 囲碁
前の日記ではたくさんのコメントありがとうございます。
審査会の判定で一目半負けとなりました。
前のコメントでご指摘がありましたが、たしかに

死活判定のさい、黒1に白2とついだらどうなるか
は非常に悩ましい問題です。
よく、「万が一」と言いますが、
このような碁は一万局に1局以下の確率だと思います
しかし、自分でこのような体験をすると
囲碁を世界に普及するためには、やはり世界共通のルールが必要かと思いました。

さて、明日も手合です。
黒瀧正憲七段とです。
王座戦予選B
がんばります
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手合

2009-09-04 01:05:00 | 手合

もう日付が変わりましたが、手合でした。

棋聖戦予選Bで潘善キ七段と打ちました。

ぼくの白番です。

【棋譜再生】 棋譜は226手までです。

ここで左下の形が問題となりました。

ここが黒地3目だと黒1目半勝ち。

黒地1目だと白半目勝ちです。

ぼくが、手入れ要らずと主張したため、

審査会に「勝負預かり」となりました。 問題の局面図です。

コメント (18)
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