ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

AlphaGoの大ニュース

2016-09-13 01:50:00 | コンピューター囲碁

皆様こんばんは。

ただ今0時42分

深夜です。

もう寝ようと思ってたところ、公開されたばかりの驚愕のサイトを見つけてしまいました。

まずはコチラをご覧下さい。

AlphaGoの新しい情報サイトですが、李世ドル九段との5局の詳細な解説だけではなく、

AlphaGo vs AlphaGoの棋譜と解説が公開されています

7月にロシア・サンクトペテルブルグでも、

「AlphaGoが打ったこの手についてどう思いますか?」

と聞かれましたが・・・その手とは・・・

1図 白1ツケ

ついにその意図と総譜が明らかに

コンピューター囲碁といえば、インターネット対局サイトKGSでも

Zenがついに九段になったようです。

ヨーロッパのシステムでプロになったスロバキアのパブロ初段に対して

2図 AlphaGoの肩つきをZenも打った!と話題です。

Zen (W) vs Pavol Lisy, 1p, KGS. Computer played the famous shoulder hit of AlphaGo!

3図 デジャブー

さて、事の勢いで宣伝をさせていただきます。

9月17日土曜日15時半からのスペースマンは

囲碁クエストにパワーアップ降臨したAyaZがやってきます。

いつもどおり13路盤での対局となります。

囲碁クエストをしてる方はご存知かと思いますが、AyaZがついに2700点台に突入しました。

spacemanとAyaZは170局ほど打っています。少しだけspacemanが勝ち越していますが、ほとんど互角です。

なぜ急激にAyaが強くなったのでしょう?

どうやら、ついに!AlphaGoの強さの秘密バリューネットワークをAyaZも実装出来たようです

規模は32分の1との事ですが、それでも充分に効果を発揮しています。

例えば

李世ドル九段(黒) vs AlphaGo(白) 第1局 

4図 有名なツケヒキ

一番最新の一局 spaceman(黒) vs AyaZ(白) 13路盤

5図 デジャブーその

まさしくこれがディープラーニングの効果たる所以で、「似てるけどちょっと違う、でもこれ使えるんじゃない?」

という必殺技です。丸暗記ではなく応用出来るように学習するのです。

というわけで、9月17日のスペースマンは囲碁界初の攻略動画

なんかのゲームみたいですね

リアルタイム視聴はコチラ

現地観覧はコチラ ワンドリンク付きで1,000円となっております。

spacemanとfukasiはAyaZを攻略することが出来るのでショーか

 

 

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アル先生!?アルちゃん?

2016-04-15 12:12:12 | コンピューター囲碁

AlphaGoについて語り合ったシリーズの第3弾がアップされました。

たくさんの反響を頂きありがたいかぎりです。

第1回目「人間を超えたアルファ碁(AlphaGo)は、どのようにして強くなったのか」

第2回目「アルファ碁はたくさん手を読んでいるのではなく、猛烈に勘がいい」

に続き、今回は第4局の歴史的なワリコミについて。

なぜあの後、AlphaGoが乱れたかについても詳しく書かれています。

アルファ碁先生がアルちゃんになった瞬間でしたね(笑)

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Ponanza山本さんとの対談連載2回目

2016-04-11 12:24:36 | コンピューター囲碁

昨日の将棋電王戦はPonanzaが勝利しましたね。

Ponanzaの開発者、山本一成さんとの対談、2回目の記事がアップされました。

今だけ無料ですので、この間に読むのがおススメです (笑)

主に李世ドル9段とAlphaGoの1~3局を振り返っています。

コンピューターについても山本さんのコメントが分かりやすいです。

対談連載1回目はコチラで、これは無料記事です。

続きもお楽しみに~♪

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AlphaGo

2016-04-08 12:34:56 | コンピューター囲碁

皆さんこんにちは。

ご無沙汰しておりました。

久しぶりのブログ更新です。

突如やってきたAlphaGoは黒船に似て、新時代の幕開けを感じさせました。

私がコンピューター囲碁と関りを持ったのは

2012年のZenとの9路盤対局の少し前からですので、およそ5年ぐらいになります。

2012年の対局ですが、本来は2011年の3月に4つのソフトと9路盤で8局打つ予定でした。

その中の一つに台湾のソフト「Erica」がありました。

しかし、3月11日の東日本大震災でこの企画は仕切り直しとなりました。

それ以来、コンピューター囲碁大会に「Erica」の名前は見られなくなり、開発者のAjaさんは今ごろどこで何をしてるのだろう?

と、みんなで噂していました。

もうお気づきかと思いますが、「Erica」の作者、Ajaさんは今回、李世ドル9段の前で着手していたあの方です。

ちなみに私は練習で「Erica」と打ったことはありますが、Ajaさんとはこの時はお会いできませんでした。

この時以来コンピューター囲碁に興味を持ち、Zenを使って9路盤の研究をしたりしてきましたが、

このような怒涛の展開になるとはさすがに予想出来ませんでした。

この間の研究の甲斐があってか、

たくさんの取材や、講演の以来を頂きまして、棋士になって一番忙しい月になりました。

こちらでは将棋ソフトPonanzaの山本一成さんと対談しまして、自分で言うのも変ですが

かなり面白い記事になっております。4回連載の1回目。

週ごとに更新され、2回目以降は公開の後、一定期間が過ぎると有料になるようです。

興味をお持ちの方はこまめなチェックがおススメです。

またもうすぐ発売の碁ワールド5月号でも、王銘琬九段、マイケル・レドモンド九段、私の対談記事が掲載されますので

合わせてご覧いただきたいと思いますm(_ _)m

 

 

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Zen登場

2016-02-20 23:33:55 | コンピューター囲碁

今日放送のSpacemanは豪華ダブルゲストの対局となりました。

アンティトルマネン初段vsZen

13路盤で手合い割りは先。

動画はコチラ

AlphaGoの登場からコンピューター囲碁が熱いです。

3月には李世ドル9段vsAlphaGoの5番勝負はもちろんですが、UEC杯と電聖戦があります。

どうやら打倒AlphaGoでZen、CrazyStoneなどが動き始めました。

facebookのAI DarkForestもこのまま黙ってるとは思えませんし

DolBaramや他の新しいソフトもどんどん出てきそうな気配です。

UEC杯はかつてないほどハイレベルな戦いが予想されます。

Googleの論文、私は一人で読解する力はありませんが、

AlphaGoはGoogleの強大なハードのパワーをフル活用している、という事は分かりました。

他のソフトはGoogleのやり方を真似したくても簡単には出来ないし、また真似をする意味も無いような気がします。

AlphaGoで成功したニューラルネットワークの手法を取り入れつつも、ハード的により効率的な方法の模索が始まるでしょう。

さて今日のZenに話を戻しまして。

Zenの強み(弱点とも言える)はとてもコンピューターっぽい所です。

詳しくは動画を見て頂くと分かりますが、随所に人間には気付きにくい手が出ています。

現時点での私の印象を、AlphaGoとZenそれぞれ一言でざっくり表すと

「人間っぽい思考回路を真似て、それに囲碁打たせたら強かった」 これがAlphaGo。

「囲碁の強いAIを目指して作ったら人間とはちょっと打つ手が違うみたい」 これがZen。

この二つは究極的には一致することが望ましいですが、藤原佐為の言う神の1手はまだまだ遠い気がします。

Zenの現在の実力は、13路ならばトップアマと遜色ないレベルに来ています。

アンティ初段vsZenの戦いをぜひご覧下さい。

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電王戦と電聖戦

2015-04-04 23:02:27 | コンピューター囲碁

一昨日ふと閃いて

当初の予定にはありませんでしたが

銀座のアップルストアに行ってきました。

「トッププログラマーが語る人工知能 真鍋大度&山本一成」

を拝聴。

なんかこう木星とアンドロメダ星雲を結びつける手がありそうな予感を持ちました。

違うジャンルの方の話を聞くのは、いつも使ってないアタマを使うのでとても刺激になります。

そして今日はponanzaの電王戦がありましたね

私の将棋は10級ぐらいですが、面白そうなことだけは分かります。

将棋の研究のシビアさは囲碁の比ではなさそうですが

囲碁もだんだんとコンピューターの足音が聞こえてくるのでしょうか?

つい先日、人間とコンピューターの定期戦である電聖戦がありました。

ジャジャン

打ったのは25世本因坊である治勲先生ですが、

なぜか目録は私が持っています(笑)

10年ぐらい経ったらどこかのコラムにでも書こうかと思っていますが

理由は今の所、秘密です(笑)

どうしても訳を知りたい方は週刊碁のお悩み天国に手紙を出して下さい。

運がよければ答えを知ることが出来るでしょう。

話が脱線しました。

今回はUEC杯準優勝プログラム DolBaramが4子、優勝のCrazy Stoneが公式戦初の3子で挑みました。

結果はDolBaramが4子で勝利、しかしコンピューターにとって3子の壁は厚く、Crazy Stoneは完敗でした。

将棋と違って囲碁はまだまだヒューマンが強い

と言いたい所ですが、何か一つブレイクスルーがあれば追いつかれる距離なので、今後の動向に注目です。

DolBaram(ドルバラム)は韓国のプログラムでドルは李世ドル九段のドル、バラムは風を意味するそうです。

その名の通り新しい風を巻き起こすかもしれません。

 

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電王

2014-07-06 23:40:04 | コンピューター囲碁

一昨日書いた「ルポ 電王戦」

読み終わりました。

そして今、サイエンスZEROの電王戦特集を見ています。

知的好奇心の凄さが印象的です。

今日、本で読んだ手を丁度今、映像で解説されていて、面白いです。

では、テレビ見ます。

それでは~(笑)

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ふと思ったこと

2014-07-04 23:59:35 | コンピューター囲碁

久しぶりにネタに困りました(笑)

そこで身近にあるものから一つ。

最近読んでる本。

「ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実」

まだ途中ですが、ニコニコ動画での中継や、実際に両国国技館へ観戦に行ったりしましたので

リアリティを持って読み進んでいます。

ふと、囲碁のxデーはいつかなと考えまして、

2030年ごろ、コンピューターはプロのレベルになるのではないかと思いました。

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Youは何しに日本へ?

2014-03-25 12:11:22 | コンピューター囲碁

昨日放送された、「Youは何しに日本へ?」

未公開映像が放送されてまして、

コンピューター囲碁、UEC杯(2013年)の様子が公開

パチさんが取材されたのを知っていたので、いつ放送かと心待ちにしていましたが

あれから早一年。お蔵入りしそうな所でした。

未公開の理由は、動かなかったから!

だそうです・・・

外から見ると動いてないように見える囲碁

アタマの中は光速回転してるはず

世に言う、速すぎて見えない

ってやつですな。

不動の動を伝えたい今日この頃です。

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電王戦

2013-04-20 14:32:09 | コンピューター囲碁

今日は将棋電王戦、第5局の日です。

去年の忘年会の時に、偶然三浦八段(将棋)にお会いして、

コンピューター将棋やコンピューター囲碁について語りました。

今日はぜひぜひ三浦八段に勝ってほしいです

ガンバレ!

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