徳島では「あぶら子」大阪中河内地区では「ごまめ」と呼び、全国各地方にはいろいろな言葉が使われたのだろうと想像する。今は公園に行っても2人3人と分かれて遊ぶが、昔は集まった子はみんなで遊んだ。
しかし、小さい子は大きい子について行けない。そこで、そんなこを「あぶら子」として特別扱いをした。排除するのてはなく、かばうといった、ニュアンスを込めて。例えば、子供が鬼ごっこや缶蹴りなどして遊ぶとき、小さい子は先に捕まり、鬼ばかり続く。
そこであぶら子にされた子は捕まっても鬼にならないとか、野球ならヒットは認められるがアウトにならないと言った思いやりの言葉。私はあいにく小さい頃からみんなで遊ぶ事もなかつたので「あふら子」扱いをしたりされた経験もなく、この言葉さえ知らなかったが。
事が大きいかも知れないが、日本にはこんないい言葉があり、こんな心がみちはふれていたのにそれがなくなり、言葉さえ使われない。この言葉に含まれる思いやりの心をいつまでも大切にしなければと思う。