Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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山旅 信州百名山の虫倉山へ!!

2010-12-06 21:41:05 | 登山
《山旅 信州百名山の虫倉山へ!!》

 虫倉山(1378m)・・・信州百名山であり、山姥伝説でも知られているとか。低山ながら結構急峻な山で、岩場も現れる。大昔、修験道が行脚した山のようで、その頂上からの眺めは360度!?・・・展望は素晴らしいの一言でした。

 一昨年、小川長野線を走った時、とても格好良い山が見えました。それが虫倉山・・・低山ながら岩の峰もあり、一度は登りたいと・・・ようやく希望が叶いました。


(虫倉山への登山道)

 太田の集落辺りより脇道に入り、薄暗い樹林帯の道を上がって行くとそこが登山口。道の横には不動滝があり、登山道の名前も不動滝コースとあった。さるすべりコースという面白そうな登山道もあるが、無難な道を選んだ。

 戸隠山といい、この周辺の山は岩峰を控えていてとても厳しい。虫倉山も信仰の山のようで、かつては修験道の行者が駆け回った山かもしれない。

 自然林に覆われた斜面は落ち葉が積もり、また違う趣があった。あと十日も経てばこの辺りの山は雪に埋まり、来春までの長い眠りにつくのであろう。低い笹に囲まれた道を上がっていった。


(小川村の風景)

 頂上からの眺めは最高・・・晴れていれば北アルプスも一望の元・・・聖高原や美ヶ原方面の眺望を満喫する。東方向には四阿山が・・・北方向には戸隠山や飯綱山が望まれた。


(安曇野の朝)

 下山後、以前より気になっていた善光寺峰街道の下調べをしてみる。それは善光寺参りが盛んであったころ、大町市より美麻村を通り、信州新町と小川村を隔てる尾根上を通っていたようである。次回は自転車で走ってみようと思った。

山旅 下呂の簗谷山へ!!

2010-11-05 21:41:50 | 登山
《山旅 下呂の簗谷山へ!!》

 紅葉を楽しむ!

 秋のささやかな楽しみ・・・紅葉を楽しむのにルールはない・・・ただ、山に行って景色を眺めるだけ・・・これがいい!!

画像はこちらから・・・
http://picmate-club.panasonic.jp/p/29596/album/_ocxcsf3kEiP/photo_list

 簗谷山(やなだにやま・1214m)へ登ってきた。郡上八幡より和良村を通り、東仙峡金山湖へ。さらに弓掛川上流に進み、「金山の森」の奥より簗谷山の登山口へ。かなり細い山道で慣れない運転手には辛い道である。

 身支度を整え、石の階段を上がる・・・立派な東屋を見送り、すぐに分岐を左に折れて「南尾根ルート」を上がることにする。この道は新しく付けられたルートで、山の斜面を一気に上がることになる。石もゴロゴロとしており、無難なのは「ブナの木ルート」のようである。

 下部の紅葉はまだまだのようで、緑の葉の下をぐんぐんと上がってゆく。朝の日差しが気持ちよく、木々の間から差し込む陽光が優しい。時より墨汁?のような香りが漂ってきて、ちょっと心がなごんだ。

 谷筋から尾根上へ出ると、斜面一面が紅葉に染まった簗谷山が現れた。頂上の真下に見える岩場が岳美岩のようで、それが目印となった。右手に紅葉、左手は気持ちの良い笹の斜面が続いている。


(上りの道)

 南北につながる主稜線に出れば道の傾斜は緩やかになる。展望台と呼ばれる場所で休憩・・・冬型であった天候は回復傾向で、時より黒い雲が北西方向から流れてくるが、天気は申し分ない。だが、期待した御嶽は雲の中・・・木々が雪で白くなった山裾だけが望めた。


(岳見岩よりの眺望)

 頂上へ上がる道より少し手前の分岐を下る。ブナの古木であろうか、ほどよい色(茶?黄色?)に紅葉をしている。その先が岳美岩・・・多分、岳見岩が本来かと・・・天気さえ良ければ、御嶽の眺望が欲しいままというロケーションである。恐る恐る身を乗り出して下を覗く・・・まさしく紅葉の海・・・


(頂上にて)

 簗谷山(1214m)の頂上に着く。川上岳、萩原御前山、下呂御前山、白草山、小秀山・・・その向うには白く雪をまとった中央アルプスの山々が・・・南東には、ちょっと三角形で格好良い恵那山が見えている。西に見えているのは根尾の雷倉であろうか。


(下りの道)

 下りは「ブナの木ルート」で・・・年数の経った登山道は、すっかり自然に馴染み、紅葉した広葉樹の中をゆっくりと下ってゆく。道の両側が瀬の低い笹に覆われているのが良い。

 尾根筋から谷筋へ降り、何度か沢を渡って登山口へと戻った。次回、新緑のころにも来てみたい山であった。

温泉・・・馬瀬の「美輝の湯」へ寄る。露天風呂だけのシンプルな温泉であったが、お湯は下呂よりいい!??と感じた。

金山巨石群・・・夏至?冬至?に岩の割れ目から日が差すという。

郡上八幡・・・私のお気に入りは、①飛騨古川、②郡上八幡・・・③は、恵那の岩村か美濃市のうだつの街並みか。

 まさしく山旅・・・登山だけで終わるのはもったいない!という思い。

山旅 神坂峠から富士見台へ!!

2010-10-25 21:13:12 | 登山
《山旅 神坂峠から富士見台へ!!》

 かつての東山道。木曽路に中山道が整備される前、美濃からの道は中津川より恵那山の北側の神坂峠(みさかとうげ・1595m)を越えて伊那へ通じていた。信濃坂とも呼ばれ、その急峻さは多くの旅人を苦しめたという。万葉集にも・・・
「ちはやぶる神の御坂に幣奉り斎う命は母父がため」と詠われている。

 神坂峠の北に広がる高原が富士見台、その最高点は1739mで、笹に覆われた稜線一帯は別天地でもある。

東山道・・・律令制の時代、都と地方の国府を結んだ道とか!

 東へ向かう道として、海側をゆく東海道。山の中をゆく東山道。日本海側をゆく北陸道があった。いわゆる五畿七道・・・時代にもよるが、都(飛鳥?大和朝廷?奈良時代?)陸奥の国府(現・宮城県多賀城市)まで続き、神坂峠~保福寺峠~碓井峠~白河の関などを越えていた。都から赴任する国司や、大宰府へ赴く防人も通ったことであろう。


http://picmate-club.panasonic.jp/p/29596/album/4VWYw88HNOMA/photo/jvjd34-u73iO/detail

今回、岐阜県側の強清水より東山道に沿ったルートにてハイキングを楽しんできた。

 中津川インターを降り、国道19号にて長野方面へ・・・落合の交差点で右折し、上流へ。馬籠へは行かず、直進してクアリゾート湯舟沢の前を過ぎる。橋を渡って更に上部へ・・・神坂峠への道は狭くて険しい。

 樹林帯をクネクネとカーブしながら湧き水のある強清水にクルマを停めた。東屋、トイレ、風穴?がある。ここよりいにしえの道・東山道を歩いて神坂峠を目指す。律令制の大昔、東方の国府へ赴任するお役人も徒歩で神坂峠を越えたという。東山道最大の難所であったとも・・・

 植林の林を抜けると、突然目の前に紅葉の海が・・・


(稜線の紅葉)

 峠の道路に出、岐阜県側の谷を見下ろす。紅葉に包まれた谷に九十九折の道路が美しいカーブを描いていた。まさしくいろは坂かと・・・

 再び、登山道へ・・・左手には笹原に映えるモミジの赤い紅葉が・・・深まる秋を満喫する。大きく尾根を回りこむと・・・その先には、雄大な笹原が・・・心なごむ風景であった。


(一面の笹原)

 萬岳荘からの道と合流すると、人の数が数倍に・・・ヘブンス園原のスキー場よりゴンドラ、マイクロバスを乗り継いだ観光客が押し寄せていた。ハイヒール?あり、革靴あり・・・

 神坂小屋を左下に見送り、更に先の最高点(1739m)・・・ここが富士見台か。別の地図には、湯舟沢山とも、横川山ともある。

 頂上からの展望も一級・・・霞む中津川市街の向こうには笠置山が。真下には、この下をトンネルで通る中央道が・・・その向うには馬籠の街並みが確認でき、目をその先にやると、付知から加子母に続く谷が見とれる。南木曽岳も間近に見えている。


(紅葉の木立)

 恵那山には雨雲が全体を覆っている。やがてその雲がこちらへも・・・雨に降られる前に下山をと足早に山を駆け下りた。

 まさしく紅葉の山旅・・・素敵な自然との出合があるから、また山へ来てしまう。それ以上に、山の友との付き合いは人生の宝でもある。

山旅 越中の名峰・金剛堂山へ!!

2010-10-17 16:51:25 | 登山
《山旅 越中の名峰・金剛堂山へ!!》

 富山といえば立山連峰、剣岳などが思い浮かびますが、低山にも素敵な山々があります。白木峰、人形山、大門山、大笠山・・・今回は、金剛堂山(1650m)を訪れてきました。

 栃谷登山口よりずっと続くブナの原生林は見事・・・始まりかけた紅葉のトンネルをくぐりながら頂上へ・・・風衝草原に覆われた頂上付近は至福のひと時・・・最高の山旅を楽しむことが出来ました。

 画像はこちらから・・・
http://picmate-club.panasonic.jp/p/29596/album/bW4SgWCAaZnz/photo_list

 岐阜県庁5時30分・・・東海北陸自動車道を走って五箇山インターを下りる。道の駅「たいら」でトイレ休憩。更に「新山の神トンネル」を抜けて利賀村(現・南砺市)へ入る。利賀川沿いに少し下り、旧の役場跡より「新楢尾トンネル」を越えて百瀬川へ出る。

 上百瀬へ向かい、スノーバレー利賀の先に登山口を見つける。栃谷登山口まで約3時間のドライブであった。

 百瀬川に架かる赤い鉄橋?を渡って登山開始。行き成りのブナの自然林に感動する。行けどもいけども自然林というのは、針葉樹の植林が進んだ日本の山では貴重な存在・・・やはり山はこうあって欲しいと思う。

 紅葉の始まりかけた樹林帯を登山道はゆっくりと上がっていっている。ある番組で「演歌を唄いながら登ると楽!」というような情報があったが、お喋りを楽しみながらも同様のようで、取り止めもない話題は尽きない・・・知らないうちに高度が上がっていた。


(稜線の風衝草原を歩く)

 約3時間・・・前金剛に着く。通常はここを頂上としているとか。大きな大理石の方位盤が鎮座していた。石で造られた祠も鎮座している。最高点は中金剛、15分ほど先なので脚を伸ばすことに。

 ここよりが風衝草原と呼ばれている稜線で、その伸びやかな眺めは雄大そのもの・・・越中の名峰と呼ばれる所以であろう。生憎とガスが時より掛かり、山の全容は楽しめないものの、充分にその素晴らしさを味わうことが出来た。


(金剛堂山の頂上・前金剛)

 最高点となる中金剛の標高は1650メートル、ちょっと樹木が茂っているため、写真だけを撮り、手前の碑のあるところで昼食とした。流れるガスが切れた時、緑の笹に映える真っ赤な広葉樹が美しかった。

 今年の春、北東方向に位置する白木峰から眺めた金剛堂山を思い出した。その時は、まだ沢筋に白いものが見えた。日本海に近い越中の山々は豪雪地帯でもある。春の残雪期、スノーバレー利賀から尾根伝いにスキーツーリングも魅力がありそうだ。


(尾根の紅葉)

 しばらく粘ってみたが、頂上付近にへばりついたガスは取れないようだ。次回、高気圧に覆われた日に再訪したい。遠く、立山や剣岳がくっきりと見える日に・・・

 下山は一気に・・・下り道・・・上から眺める尾根や斜面の紅葉は、また違った色を見せていた。全山紅葉・・・谷底から稜線まで照葉樹の自然林であるため、紅葉の最盛期は息を呑む美しさになる・・・そんな想像をしながら登山口を目指した。

 岐阜への帰り道・・・利賀・蕎麦の里・・・道の駅たいら・・・菅沼合掌集落を堪能しながら今回の山旅を終えた。


山旅 頚城山塊・雨飾山へ!!

2010-09-14 21:58:34 | 登山
《山旅 頚城山塊・雨飾山へ!!》

 雨飾山の標高は1963㍍と決して高い山ではない。しかし、豪雪地帯に位置するため、残雪や、それが引き起こす雪崩によって岩壁は滑らかに磨かれ、特異な景観を作り出している。

 頚城山塊・・・妙高山、火打山、焼山、雨飾山・・・妙高連山ともいう。ある意味、日本の山らしい緑に覆われた優しい山容が魅力でもある。

 今回、山の仲間17名で訪れてきた。

 雨飾山は百名山の一つ・・・雨を飾る山というだけでも魅力的であるが、その山容も素晴らしい・・・標高が二千をちょっと切るのも嬉しい・・・あまりにもハードな山も近づきがたいし。場所がまたいい・・・北アルプスのちょっと外れ・・・妙高連山の一つ・・・独立峰のように屹立し、その頂上からは日本海が丸見え!・・・と言うこと無し・・・である。

 白馬村から小谷村に入り、姫川を渡るトンネルを抜けてすぐに右折・・・小谷温泉への道を上がって行く。道が大きくカーブするところに小谷温泉「山田旅館」がある。「敵に塩を送る!」・・・信玄と謙信が戦ったころに発見されたという。

画像はこちらから・・・(9月末まで)
http://album.pentax.jp/166909111/albums/463870/

動画は・・・
http://peevee.tv/v?7a00d4

 更に道を上がり・・・乙見山峠から妙高へ抜ける道を右手に見ながら直進をする。そのどん詰まりが登山口であった。ちょと遅い10時半スタート・・・お化け水芭蕉の葉が茂る大海川沿いの木道をひたすら歩いてゆく。

 水平な道が尾根にぶつかったところより急登が始まる。ブナ林の陰になり、直射日光こそ避けられるが、異常な高温とひどい湿気に悩まされることになる。異常気象+フェーン現象のせいであろうか。

 今回の参加者は17名・・・先月には御嶽の岐阜県側を登っており、体力的には大丈夫かと・・・しかし、名山は決して楽には登らせてくれないようであった。12時半頃、ようやく岩菅沢手前の展望台に着いた。

 ここから眺める布団菱の岩壁は凄いの一言・・・日本海からもたらされた豪雪が稜線に大きな雪庇を作り、それが巨大な雪崩れの塊となって東側の斜面を削る・・・何万年もの繰り返しが岩壁を磨き、それが布団菱となったようだ。これを眺めるだけでも来た価値があるかと。ここで昼食とする・・・


(岩菅沢から見上げる布団菱)

 いったん、岩菅沢へ下る。春から初夏、ここには巨大な雪渓が残り、快適な休憩場所となる。さすがに9月では全てが消え、冷たい沢の流れだけがあった。ボトルに水を補給する。

 ここからが試練の急登、黙々と、ただひたすらに高度を上げてゆく。爽やかな風でも吹いてくれれば気分も休まるが、今日はまったくの無風状態・・・頭の先からつま先までの全ての汗腺から汗が噴出しているようで、衣類はぐっしょり・・・頻繁に水分補給をする。

 尾根も三分の二ほどが過ぎると森林限界を超え、痩せた岩尾根へと変わる。慎重に岩場やハシゴをよじ登ってゆくことになる。一人、また一人とリタイヤ、あまりにもコンディションが悪すぎるため、致し方ない。登山では、確実に下山し、スタート地点へ自力で戻るのが基本・・・その分を見越しての判断である。勇気ある撤退・・・かと。

 元気組・・・急な尾根が終ると低潅木に覆われた笹平へと出る。とても伸びやかな景色が広がり、心が休まる場所でもある。平原の向うに、更に小高くなった雨飾山の頂上が望まれた。


(雨飾山の頂上にて)

 15時、ほとんど放心状態・・・黙々と最後の坂を上がれば頂上へ・・・先着組が頂上の標柱を囲んでくつろいでいた。先ずは北峰の地蔵様へ・・・そして、南峰のピークへ・・・午前中、富士山も見えていたとか・・・北アルプスは雲の中・・・見下ろすと日本海らしき海岸線が確認できる。その手前は、糸魚川の町のようだ。


(ガスのかかる笹平)

 秋が始まりはじめた頂上・・・まだまだとはいえ、日照時間は短くなっている。急いで下山へ入る。先行するメンバーは、もう笹平のずっと先に小さく見える。17時半・・・全員が登山口の駐車場に揃った。

 汗にまみれた身体・・・小谷温泉の露天風呂へ・・・森の中の素朴な湯船に浸かり、今日の山旅を振り返ってみた。


(小谷の民宿「あいざわ」へ)