《輪旅 美濃飛騨ロングライド230kmへ!! その1》
アスリート系ではなく、あくまでもサイクル・ツーリストとしてのロングライドに興味を持ち続けていた。長距離サイクリング・・・自転車旅として、いったいどこまで走れるのかという想いが心の底に長く眠っていた。
究極のサイクリング、サイクリスト憧れのイベントがパリ~ブレスト~パリではないだろうか。宿泊をすることなく不眠不休に近い条件の下、90時間(80時間、84時間のクラスもあり)の半分の45時間で600kmを走り抜き、また折り返して都合1200kmを走破するイベントは尋常ではない。
そんな心を揺さぶるプランの片鱗でも味わいたくて、ロングライドを企画してみた。やる以上は地元の岐阜で、それも、信州にも負けない山岳展望のある御嶽周辺で・・・走行距離230km、累計標高差3000m、所要タイム15時間。激坂あり、夜間走行あり、標高1900mの高所の低温は半端ではない。
ただ長距離を走る脚の力だけでは歯が立たない・・・ペース配分、上り坂との駆け引き、食料や飲料の補給、寒さに絶えられる服装、メカや体調のあらゆるトラブルに対処できる装備とノウハウ、暗闇の林道を確実に走行できる灯火類。降雨に対処できる雨具と装備の防水性などなど・・・
「心・技・体」でいえば、粘り強い精神力が一番要求される。心が40%、テクニックやノウハウの技が30%、体といえる脚力が30%といったところか。
アバウトなコースは、旧上之保村役場~放生峠~岩屋ダム~馬瀬~日和田トンネル~萩原~小坂~濁河峠~高根・日和田~朝日~久々野~位山峠~萩原~日和田トンネル~馬瀬~岩屋ダム~放生峠~上之保
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=a9f69eefb816c8c0ecf2b5579bf81591
9月某日、試走を実施する。勇気ある走者は6名、サポート1名をお願いし、旧上之保村役場(現関市)を7時にスタートする。コースの路面状態はオール舗装で良好のため、自転車は全員がロードレーサー。ただし、ギア比はまちまちで、フロント・インナー39Tというツワモノもいた。
出だしはノンビリムード・・・その後に遭遇する地獄?も知らず、和気藹々と会話に花を咲かせながら、津保川沿いののどかな風景の中を快走して行った。どん詰まりとなる鳥屋市の集落より放生峠の上りが始まった。
流石の夏も終わりを告げ、初秋を感じさせる山間の九十九折りを粛々と上っていった。交通量が少ないのが有難い。コース設定でのポイントは、大型車の通行が少ないこと。岐阜でいえば、国道19号、21号、41号、156号は外すということである。クルマからのストレスがなく、走行者の安全も確保するというのがポイントだ。結果、今回のコースの信号機は二箇所あるのみである。
最初の峠でノンビリするわけにはいかない。すぐにダウンヒルに入る。下呂市の戸川沿いを気持ちよく走り、祖師野へと至る。国道256号に出会い、左折して岩屋ダムを目指す。(帰路、この付近は暗闇となるため、逆方向からの風景をインプットする)
馬瀬川沿いの県道に入り、北上をして行く。早くも取り残され、無心に、黙々とペダルを漕いで馬瀬の道の駅を目指す。ここで焦ってペースを上げれば、200kmのロングライドは持たない。じっと我慢、というよりは、それくらいのペースしか走れないのであるが。
一回目の休憩は馬瀬の道の駅「美輝の里」トイレを済ませ、ロールパンを二個かじる。登山と同様、休憩のたびに少しづつ食べるのが良いようで、ハンガーノック(山でいうシャリバテ?)が防げるようだ。普段の生活とは違い、お昼にまとめて食べるわけにはゆかない。そんな時間も取れないし・・・
更に馬瀬川に沿って北上し、途中より日和田トンネルに入る。安全策を取って歩道を走ったのが大間違いで、開通以来、一度も清掃がされていないと思われる歩道には、砂や泥が5cmくらい積もっていた。部分的には湧き水でぬかるみ、ハンドルを取られて怖い思いをする。
萩原へ下り、飛騨川の右岸を北上して小坂に至る。途中、先行者に連絡を入れると、もう小坂の道の駅「はなもも」に全員がいるとのこと。年寄りが若い人の足を引っ張ってはいけないと、先行してもらうように伝える。ここからが地獄?上り、濁河峠への始まりとなる。
その2へ続く・・・
アスリート系ではなく、あくまでもサイクル・ツーリストとしてのロングライドに興味を持ち続けていた。長距離サイクリング・・・自転車旅として、いったいどこまで走れるのかという想いが心の底に長く眠っていた。
究極のサイクリング、サイクリスト憧れのイベントがパリ~ブレスト~パリではないだろうか。宿泊をすることなく不眠不休に近い条件の下、90時間(80時間、84時間のクラスもあり)の半分の45時間で600kmを走り抜き、また折り返して都合1200kmを走破するイベントは尋常ではない。
そんな心を揺さぶるプランの片鱗でも味わいたくて、ロングライドを企画してみた。やる以上は地元の岐阜で、それも、信州にも負けない山岳展望のある御嶽周辺で・・・走行距離230km、累計標高差3000m、所要タイム15時間。激坂あり、夜間走行あり、標高1900mの高所の低温は半端ではない。
ただ長距離を走る脚の力だけでは歯が立たない・・・ペース配分、上り坂との駆け引き、食料や飲料の補給、寒さに絶えられる服装、メカや体調のあらゆるトラブルに対処できる装備とノウハウ、暗闇の林道を確実に走行できる灯火類。降雨に対処できる雨具と装備の防水性などなど・・・
「心・技・体」でいえば、粘り強い精神力が一番要求される。心が40%、テクニックやノウハウの技が30%、体といえる脚力が30%といったところか。
アバウトなコースは、旧上之保村役場~放生峠~岩屋ダム~馬瀬~日和田トンネル~萩原~小坂~濁河峠~高根・日和田~朝日~久々野~位山峠~萩原~日和田トンネル~馬瀬~岩屋ダム~放生峠~上之保
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=a9f69eefb816c8c0ecf2b5579bf81591
9月某日、試走を実施する。勇気ある走者は6名、サポート1名をお願いし、旧上之保村役場(現関市)を7時にスタートする。コースの路面状態はオール舗装で良好のため、自転車は全員がロードレーサー。ただし、ギア比はまちまちで、フロント・インナー39Tというツワモノもいた。
出だしはノンビリムード・・・その後に遭遇する地獄?も知らず、和気藹々と会話に花を咲かせながら、津保川沿いののどかな風景の中を快走して行った。どん詰まりとなる鳥屋市の集落より放生峠の上りが始まった。
流石の夏も終わりを告げ、初秋を感じさせる山間の九十九折りを粛々と上っていった。交通量が少ないのが有難い。コース設定でのポイントは、大型車の通行が少ないこと。岐阜でいえば、国道19号、21号、41号、156号は外すということである。クルマからのストレスがなく、走行者の安全も確保するというのがポイントだ。結果、今回のコースの信号機は二箇所あるのみである。
最初の峠でノンビリするわけにはいかない。すぐにダウンヒルに入る。下呂市の戸川沿いを気持ちよく走り、祖師野へと至る。国道256号に出会い、左折して岩屋ダムを目指す。(帰路、この付近は暗闇となるため、逆方向からの風景をインプットする)
馬瀬川沿いの県道に入り、北上をして行く。早くも取り残され、無心に、黙々とペダルを漕いで馬瀬の道の駅を目指す。ここで焦ってペースを上げれば、200kmのロングライドは持たない。じっと我慢、というよりは、それくらいのペースしか走れないのであるが。
一回目の休憩は馬瀬の道の駅「美輝の里」トイレを済ませ、ロールパンを二個かじる。登山と同様、休憩のたびに少しづつ食べるのが良いようで、ハンガーノック(山でいうシャリバテ?)が防げるようだ。普段の生活とは違い、お昼にまとめて食べるわけにはゆかない。そんな時間も取れないし・・・
更に馬瀬川に沿って北上し、途中より日和田トンネルに入る。安全策を取って歩道を走ったのが大間違いで、開通以来、一度も清掃がされていないと思われる歩道には、砂や泥が5cmくらい積もっていた。部分的には湧き水でぬかるみ、ハンドルを取られて怖い思いをする。
萩原へ下り、飛騨川の右岸を北上して小坂に至る。途中、先行者に連絡を入れると、もう小坂の道の駅「はなもも」に全員がいるとのこと。年寄りが若い人の足を引っ張ってはいけないと、先行してもらうように伝える。ここからが地獄?上り、濁河峠への始まりとなる。
その2へ続く・・・