Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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祐向山の新ルートを歩く!

2006-04-18 21:05:21 | Weblog
《本巣文殊の森 祐向山の新ルートを歩く!》
西暦1500年代、いわゆる戦国時代の話ですが、「国盗物語」で有名な斉藤道三が美濃守護である土岐氏を打ち破って美濃に領地を持った頃のお話です。
その道三が城を構えた、といっても砦程度のものでしょうが、その場所が祐向山(ゆこうやま)です。標高は374m、金華山と同じくらいの高さですが、濃尾平野の眺めは一級と言えます。

「続・岐阜百山」にも取り上げられ、文殊の森の展望台より少し足を伸ばせば三等三角点のある頂上へと辿り着きます。そこより南東に下り、更に南へ派生する尾根(本巣市と岐阜市の境界線)を行くルートを新たに開拓しました。
道普請とでもいうのでしょうか、藪に隠れてしまったかつての杣道(そまみち)を探し出し、鉈や鋸を使って手入れをしました。それは昔、柴刈りや炭焼きのために麓の方が使った道でもあります。

今回、小学生から70歳代の17名の方々が里山ハイキングに集まりました。文殊の森の駐車場よりスタート、この冬の大雪のせいか、遅咲きの桜が満開でした。先ずは望郷の森の展望台に上がります。今日一番の激坂で、汗が一気に噴出します。夜半に降り止んだ雨のせいか、空気は澄んでいて名古屋のツインタワーも遠くに眺めることが出来ます。登山道の横には三つ葉ツツジでしょうか、淡い紫がかった花びらが綺麗でした。

展望台より北東に向かい、尾根の上を歩くコースとなります。小さなアップダウンはあるものの、自然林に囲まれた静かなルートです。山菜好きな方はタラノメやコシアブラを見つけ、晩のおかずにでもするのでしょうか。

展望台から20分ぐらい、二つの明らかに空堀と判る溝をまたぐと頂上です。三角点を中央に平らになった地形は砦跡に間違いありません。南東方向が伐採のために展望が良く、ランチを楽しむにはベストな場所でした。ぜんざいを作って皆さんに食べていただきました。

食後はいよいよ新ルートへ。ヒノキの植林帯を一気に下って行きます。まだ木も小さいため、眺めは最高です。濃尾平野に向かって流れる根尾川が太陽の光を反射して綺麗でした。エンジンの唸り音に気づいて見上げるとハンググライダーが旋回しているところでした。15分ほど下ったところにも小さなコブがあり、小さな砦の跡のようです。

ここより真南に方向を変え、長い尾根上を行くことになります。大きく下ったあとは雑木の中を行くプロムナードコースです。落ち葉の積もった1メートル幅の杣道をのんびりと歩きます。時より木々の間から岐阜市側の展望が開け、金華山も間近に眺めることができました。空気が澄んだ時期には御岳も望めるそうです。

足に程よい疲れを感じるころに杣道は西方向に向きを変え、一気に下り始めます。道がつづら折になり、足元がズルッといくような場所を過ぎると林道へと出ました。法林寺の集落の一番南のところへ出たようです。柿畑の中を抜けて帰路に付きました。

17名の方々が怪我もなく無事に歩き終えることが出来ました。楽しく充実した一日に感謝です。

淡墨桜は満開でした・・・!

2006-04-18 19:39:15 | Weblog
《 根尾・淡墨桜お花見ラン! 》

樹齢1500年、継体天皇のお手植えと伝えられる根尾の淡墨桜を楽しんで来ました。ちょうど満開の時期で、小雨の中を大勢の観光客が訪れていました。
集合は本巣の道の駅「織部の里」7名のメンバーがそぼ降る春雨にもめげず、カッパを着込んで走り出す。
先ずは山口の集落を抜けて根尾川へと出る。雪解けのせいか薄い緑色に濁った川は増水していた。赤い万代橋を渡って谷汲側へ入る。この辺りでは大型ダンプが行き交うため怖い思いをする。
長瀬の集落を抜ければ静かな川沿いの道を行くことになる。初めてご一緒させていただく方もあり、自転車の話や旅の話で盛り上がる。自転車の好きな方に悪い人はいないようで、すぐに打ち解け、昔からの知り合いのように感じてしまう。
道の横をジーゼルエンジンの音を唸らせて樽見鉄道のレイルバスが追い越して行く。赤字路線との噂も、このシーズンばかりはお花見客で満員のようだ。
高科を過ぎると、いよいよ本格的な山間へ入って行く。見下ろす根尾川は渦を巻いていてちょっと怖い。途中には工事通行止めの区間もあったが、何とか通り抜けることができた。私はこの区間の眺めが気に入っていて、もう何度も走ったことがある。
水鳥の集落では、明治時代に発生したという濃尾地震の跡を示す断層を訪れた。その段差は6メートルにも及び、今も明瞭に断層が確認できる。
板所に着けば桜は目の前、いつもの赤いつり橋を渡る。ふわふわと揺れるつり橋を自転車に乗って通るのは気分が良い。
急な坂道を上がれば淡墨公園に辿り着く。満開を期待してきた大勢の観光客が桜を取り囲んでいた。千年以上を生き抜いた彼岸桜の老木は、今も春になると大きな枝いっぱいに桜の花を咲かせる。驚くべきはその太い幹、大人数人でも囲めないほどの存在感のある幹には霊験に近いものを感じる。これは人間技ではないと・・・
花より団子、ほどよく乾いた喉には泡の出る飲み物がよく似合う!?急ごしらえの売店から桜を眺めながら、ドテと串カツでオジさんたちは祝杯を上げた。
やみそうでやまない雨を恨めしげに帰路を急ぐ。数年前に廃線となった名鉄谷汲線の跡にはレールさえもなくなり、草生した土手に当時の赤い電車を思い出す。
全員が無事に「織部の里」へ帰り着く。時刻は午後一時を少し過ぎたところ。遅い昼食を道の駅近くの喫茶「コルマール」で頂く。フランスの片田舎をイメージしたという洒落た建物だ。メニューは名古屋名物?の海老フライにスパゲティのランチ、デザートの冷たいスイーツはオジさん達にも好評であった。
お店の前にパーキングしていた2CVが冷たい雨に濡れ、寂しげであった。