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輪旅 初期中山道・小野峠へ!

2011-11-17 21:34:17 | 自転車旅
《輪旅 初期中山道・小野峠へ!》
かねてより憧れていた小野峠を訪ねてきました。中山道が制定された初期(1600~1619)下諏訪宿から岡谷~小野峠~小野宿~牛首峠~贄川宿へと街道が続いていました。


(勝弦峠にて)
勝弦(かっつる)峠を越え、岡谷の町へ下ります。途中で見た諏訪湖越しの日の出は幻想的でもありました。高速の下をくぐり、山裾への道へ上がります。そこはなんと太古の官道「東山道」とありました。美濃国より神坂峠を越え、伊那谷を北上した東山道は岡谷を通っていたようです。


(諏訪湖の朝)
この時期、例年なら雪をまとった八ヶ岳が望めるところでしょうが、今年は雪が遅く、迫力にはちょっと欠ける状態でした。


(東山道の道祖神)
東山道・・・部分部分は残っているようですが、忠実に当時のルートは辿ることができないようです。保福寺峠を越えて上野国(こうずけのくに)へつながっていた・・・当時、赴任地へ向かう国司は大変な旅をしたようです。大宰府へ向かう防人も通ったことでしょう。


(岡谷の風景)
一里塚のところより初期の中山道は山間へ入り、塩嶺高原の小野峠を越えていたようです。民家が途切れた辺りより地道となり、沢に沿って高度を上げてゆきます。上部では道も荒れ、心細くなったころ、昔のままの小野峠に辿り着きました。


(初期中山道 小野峠にて)
塩尻を通らないショートカットのルートのようですが、岡谷側の道は急峻で、当時の旅人は大変な思いをしたことでしょう。荒れた道に自転車を押し上げ、その苦労を実感しました。このコース・・・歴史道としては大変価値があると思うのですが、指道標などもなく、もう少し整備すればウォーキングの方たちも楽しめるルートかと思いました。


(小野宿にて)
旧中山道というよりも、伊那街道として栄えた宿のようです。立派な問屋跡とか当時の建物が数軒残り、見応えも充分にありました。惜しいのは、交通量の多い国道が通っていること。大型車がビュンビュン軒をかすめて走り去るため、のんびりと宿場見物とは行きません。このようなところこそバイパス化をしていただきたいものです。街道筋の造り酒屋・・・新米を蒸す煙(水蒸気)でしょうか・・・新酒の出来上がるころに訪れてみたいものです。

クルマを停めた勝弦の集落までの所要時間は3時間、ちょとした歴史旅が楽しめました。