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山旅 タンザニア紀行 その2

2007-02-15 21:35:45 | Weblog
≪山旅 タンザニア紀行 その2≫

 世界は広い。百年も前であれば、普通の人間が思いの場所へ行くことは困難なことであった。しかし、今の時代には少し思い切れば地球上の何処へでも行ける有り難い時代となった。勿論、金銭的にはそれなりの負担は掛かる。価値観の違いはそれぞれにあるわけで、何に金を使うかは個人の判断である。たかだか2週間でそれなりの金額を消費するのには覚悟がいることかもしれない。結果、物質的な形としては何も残らないモノであるから。

 アフリカ、それは大きな大陸にあって、黒人が住み、赤道に近くて、暑くて、草原や砂漠があって、野生の動物が多くいて、とても貧しい国・・・本当にそうだろうか、その大地に立て、この目で見て、肌で実感したい。そんな思いで出掛けた。

 アジズアベバ空港からキリマンジャロ空港までは普通であった。というよりは、日本と変わり無い空間である。裕福で快適で何一つ不自由はない。日本人には当たり前の世界である。

 しかし、キリマンジャロの空港を一歩出た途端に状況は一変する。正直、我々の乗ったランドクルーザーの車内は日本と変わり無いが、その車窓に広がる空間は確実に違っていた。見る景色、見る人たち。そこに広がる景色はどこまでも平地が続き、草原のはるか先に地平線が見える。どこを目指し、何の目的で歩いているのか、道路の両端を歩く人たちはとてもゆったりとしている。

 メインの道路は、舗装されているものの、脇の道は長引いている雨季のせいか、ドロドロにぬかるみ、そこを悠然と歩いたり、自転車の乗って通り過ぎる人たちがいた。点在する家は小さな平屋で、その軒先には洗濯物が・・・日本で見る景色とは変わり無いものの時代的には昭和30年代・・・いや、それ以前の状況であろうか。

 ダブルブッキング・・・当初予定のホテルでは早速のトラブルである。ここでは日本の常識が通じないようで、次のホテルが手配された。気長に構えるのがアフリカでの要領のようであるらしい。「カプリコーン・ホテル」結構洒落たホテルで一安心。入口には堅固な門と屈強なマサイの門番がいた。

 部屋はとても快適で、シャワーもあり、テレビもあり・・・その日の夕食も冷えたビールと美味しい肉料理を味わった。まだまだアフリカの実感は湧かなかった。

 明日からはキリマンジャロ登山の開始である。アフリカ大陸の最高峰であり、標高は5985m。確実に高山病になる確率の高い場所でもある。これから6日間、歩きとシャワーの無い山小屋泊りの生活が始まる。納得で来たものの、少々気が重いのが本音でもある。


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